ゆいが‐ろん【唯我論】
⇒独我論(どくがろん)
ゆい‐しき【唯識】
《(梵)vijñapti-mātratāの訳》仏語。一切の対象は心の本体である識によって現し出されたものであり、識以外に実在するものはないということ。また、この識も誤った分別をするものにすぎず、...
ゆいしき‐え【唯識会】
唯識論を講讃する法会。奈良の春日(かすが)神社で行われた。唯識講。
ゆいしき‐こう【唯識講】
「唯識会(ゆいしきえ)」に同じ。
ゆいしき‐しゅう【唯識宗】
法相宗(ほっそうしゅう)の異称。
ゆいしき‐は【唯識派】
中観派と並ぶインド大乗仏教の二大学派の一。現象世界を唯識説によって説明し、瑜伽行(ゆがぎょう)の実践によって認識しようとする学派。弥勒(みろく)・無着・世親らによって始められ、日本の法相(ほっそ...
ゆいしきろん【唯識論】
世親著「唯識二十論」の略。1巻。菩提(ぼだい)流支訳・真諦(しんだい)訳・玄奘訳の三つがある。現実存在を構成する諸法は実在するのではなく、識によって顕現したものにほかならないとして、唯識を説く...
ゆい‐しん【唯心】
1 仏語。すべての存在は心の現れであって、ただ心だけが存在するということ。華厳経の中心思想。 2 すべての根源が精神にあるとし、精神を中心に考えること。⇔唯物。
ゆいしん‐いっとうりゅう【唯心一刀流】
江戸前期の剣術の一派。伊東一刀斎景久の門人、古藤田(こふじた)勘解由左衛門唯心により創始。古藤田流。
ゆいしん‐えんぎ【唯心縁起】
仏語。一切の諸法は一心の縁起によって顕現したものであるということ。