うそ【嘯】
口をすぼめて息を強く出すこと。また、口笛。うそぶき。「貝をも持たぬ山伏が—を吹かうよ」〈虎明狂・柿山伏〉
うそ‐ふき【嘯】
狂言面の一。口笛を吹くように、口をとがらした形の面。蚊・タコ・キノコなどの精、案山子(かかし)などに用いる。里神楽のひょっとこ面の原形。
うそ‐ぶ・く【嘯く】
[動カ五(四)]《「嘯(うそ)吹く」が原義》 1 とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔で—・く」 2 偉そうに大きなことを言う。豪語する。「絶対に優勝してみせる、と—...
うそ‐む・く【嘯く】
[動カ四]「うそぶく」に同じ。〈新撰字鏡〉
しょう【嘯】
[音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]うそぶく 1 口をすぼめて声を出す。うそぶく。「嘯風/吟嘯・長嘯」 2 ほえる。うなる。「海嘯・虎嘯(こしょう)」
しょう‐しゅ【嘯聚】
[名](スル)人々を呼び集めること。また、呼びあって集まること。嘯集(しょうしゅう)。「且土蛮の—する所、鬼魅の蠭屯(ほうとん)する所」〈東海散士・佳人之奇遇〉
しょう‐しゅう【嘯集】
[名](スル)「嘯聚(しょうしゅ)」に同じ。「闔国(こうこく)の人民、涕(なみだ)を揮(ふるい)て—し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
しょうふう‐ろうげつ【嘯風弄月】
《風にうそぶき、月をもてあそぶの意》天地自然の風物を友として、詩歌・風流を楽しむこと。