けい【圭】
古代中国の玉器の一。長方形板状で先はとがり、天子が諸侯を封じた際にしるしとして与え、また、祭祀(さいし)に用いた。
けい【圭】
[人名用漢字] [音]ケイ(漢) 1 先端が三角になった玉器。「玉圭」 2 圭の形をしたもの。「圭角/土圭・刀圭」 [名のり]か・かど・きよ・きよし・たま・よし [難読]圭冠(はしはこうぶり)
けい‐かく【圭角】
《「圭」は玉の意》 1 玉(ぎょく)のとがったところ。玉のかど。 2 性格や言動にかどがあって、円満でないこと。「世の中の辛酸を嘗めつくして、其(その)—がなくなって」〈花袋・田舎教師〉
圭角(けいかく)が取(と)・れる
かどが取れて、円満な人柄になる。かどが取れる。
けい‐さん【卦算/圭算】
《易の算木(さんぎ)のような形をしているところから》文鎮(ぶんちん)。けさん。
けい‐ふく【圭復】
《南容が白圭の詩を何度も繰り返して読んだという「論語」先進の故事から》人から来た手紙を繰り返して読むこと。
けい‐かん【圭冠】
⇒はしはこうぶり(圭冠)
はしは‐こうぶり【圭冠】
上代のかぶり物の一。漆塗りの布帛(ふはく)製で、上は円くとがり、下が方形をしたもの。後世の烏帽子(えぼし)に似る。けいかん。