むぎしなず【麦死なず】
石坂洋次郎の中編小説。昭和11年(1936)刊行。妻が共産主義運動にかぶれ、愛人の党員作家を追って上京してしまう事態に陥った地方教師の葛藤を描きつつ、昭和初期の左翼活動がはらむ問題を批判した作品。
むぎや‐ぶし【麦や節】
富山県五箇山(ごかやま)地方の民謡。能登の輪島あたりの歌が伝わったものという。紋服・袴(はかま)・白だすき姿に菅笠を持った青年の軽快な踊りがつく。
ムクダハン【Mukdahan】
タイ北東部、イサーン地方の都市。ラオスとの国境となるメコン川沿いに位置し、サワンナケートと相対する。両岸を、2006年に完成した第2タイ‐ラオス友好橋が結ぶ。交通の要地であり、交易の拠点および新...
むさし‐あぶみ【武蔵鐙】
1 サトイモ科の多年草。関東地方以西の海岸近くの林内にみられる。5月ごろ、仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた太い穂を出す。苞は上部が幅広く、鐙状をしている。 2 武蔵国で作られた鐙。鋂(くさり)を...
ムザブ【M'Zab】
アルジェリアの首都アルジェの南約450キロメートル、サハラ砂漠北部の地方。涸れ川(ワジ)にできたオアシス都市ガルダイアを中心として、エルアーティフ、ブーヌーラ、ベニイスゲン、メリカなどの集落があ...
ムスチエ‐サントマリー【Moustiers-Sainte-Marie】
フランス南東部、プロバンス地方、アルプ‐ド‐オート‐プロバンス県の村。17世紀よりファイアンス焼の一種、ムスチエ焼とよばれる陶器の生産が盛ん。切り立った岩山が村の家並みに迫る独特の集落景観で知ら...
むそく‐るい【無足類】
無足目の両生類の総称。外形はミミズに似て多数の体節状の輪がある。アシナシイモリとも。尾がないか、あっても短い。ほとんどは地中にいるが、水生のものもある。中南米とアジア・アフリカの熱帯地方に分布。...
むち‐も【鞭藻】
ムチモ科の褐藻。潮間帯などの岩に生え、ふたまた状に分枝を繰り返し、鞭のように細長く伸びる。中部地方の太平洋岸に多い。
むつ【鯥】
スズキ目ムツ科の海水魚。深海にすみ、全長約60センチ。体は細長くて側扁し、目と口が大きく、全体に黒紫色。東北地方以南に産し、産卵期の冬が美味。卵巣もムツの子といって賞味。《季 冬》
むでんちゅうかすいしん‐ほう【無電柱化推進法】
《「無電柱化の推進に関する法律」の略称》災害の防止、安全で円滑な交通の確保、良好な景観の形成等を図るため、電線を地下に埋設するなどして、道路上の電柱・電線を撤去、およびその設置を抑制する無電柱化...