あ・す【塡す】
[動サ四]いっぱいにする。満たす。一説に、浅くする、残す、の意とも。「献(まつ)り来(こ)し御酒(みき)ぞ—・さず飲(を)せ」〈記・中・歌謡〉
てん【塡】
[常用漢字] [音]テン(漢) [訓]はめる はまる 空いた所をうずめて一杯にする。「塡塞(てんそく)・塡補/充塡・装塡・補塡」
てん‐し【塡詞】
中国唐代に始まり、宋代に栄えた韻文の一。楽譜に合わせて文字を塡(うず)めて歌詞とした。平仄(ひょうそく)・字数・句数・韻脚など細かい決まりが多い。詞余。詞。
てん‐じゅう【塡充】
[名](スル)すきまをふさいでいっぱいにすること。充塡。「ありとあらゆる隙間は石炭を以て—された」〈葉山・海に生くる人々〉
てん‐せい【塡星】
土星の異称。
てん‐そく【塡塞】
[名](スル)満たしてふさぐこと。また、満ちふさがること。「心胸—し一言をも道(い)うこと能わず」〈中村訳・西国立志編〉
てん‐そく【塡足】
足りないところをうめること。不足を補うこと。
てん‐ぽ【塡補】
[名](スル)不足・欠損をおぎなうこと。補塡。「彼女の—した金は」〈漱石・道草〉
てんぽ‐ばいしょう【塡補賠償】
債務不履行に基づく損害賠償で、債務が履行されたならば債権者が得たであろう利益の全部の賠償。
はまり【塡まり/嵌まり】
1 はまること。ぴったりおさまること。また、あてはまること。「ほぞの—がよくない」「—ぐあい」 2 分別をなくして失敗すること。特に、女性の色香に迷って失敗すること。また、そのための失費。「女郎...