すみ‐つけ【墨付け】
1 相手の顔に墨をつけ合うこと。また、その遊び。 2 墨糸・墨差しを用いて木材などに線を引いたり印をつけたりすること。
すみつけ‐しょうがつ【墨付け正月】
山陰・北陸地方などで、小正月に若い男女が墨や鍋墨を互いに異性のほおに塗りつける行事。墨塗り。《季 新年》
すみ‐つぼ【墨壺】
1 直線を引くのに用いる大工道具。糸車に巻いた墨糸を、墨を含ませた綿の中を通して引き出し、墨糸の端の仮子(かりこ)(小さな錐(きり))を刺してまっすぐに張り、糸を指で弾(はじ)いて墨線を引く。 ...
すみ‐づか【墨柄】
短くなった墨を挟んでするための、竹などで作った道具。墨挟み。墨継ぎ。墨の柄。
墨(すみ)と雪(ゆき)
性質が全然反対なもののたとえ。
すみ‐なおし【墨直し】
碑面にさした墨があせた所に、再び墨を入れて直すこと。
すみ‐ながし【墨流し】
1 水の上に字や絵をかく方法。小豆の粉、黄柏(おうはく)、明礬(みょうばん)を麻布で包んで水で湿らせ、それを浸した紙に墨で字や絵をかいて水に浮かべ、細い竹ぐしで紙を下に突くと字や絵が水面に浮かび...
すみながし‐ぞめ【墨流し染(め)】
水面に墨汁または顔料を落とし、その波紋の模様を紙や布に写しとる染め方。また、その製品。古くから料紙に用いられ、江戸時代には布帛(ふはく)にも応用されるようになった。
すみ‐なわ【墨縄】
「墨糸(すみいと)」に同じ。
すみぬり【墨塗】
狂言。大名と別れる女が水を目につけて泣くまねをするので、太郎冠者が水を墨に入れ替えると女の目の縁が真っ黒になる。