ゆう‐したかぜ【夕下風】
夕方、木陰や地面をはうように吹いてくる風。「夏山の—の涼しさに楢(なら)の木蔭のたたまうきかな」〈山家集・下〉
ゆう‐しも【夕霜】
夕方におく霜。「都にも今や衣をうつの山—はらふ蔦(つた)の下道」〈新古今・羇旅〉
ゆう‐しょく【夕食】
夕方にとる食事。夕飯。夕餉(ゆうげ)。
ゆう‐すげ【夕菅】
ススキノキ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。葉は線形。初夏、鮮やかな淡黄色のユリに似た花が咲き、夕方開いて翌朝しぼむ。きすげ。《季 夏》
ゆう‐すず【夕涼】
夕方の涼しさ。また、その時分。《季 夏》「—に農婦農衣のエモン抜く/草田男」
ゆう‐すずみ【夕涼み】
[名](スル)夏の夕方、屋外や縁側などに出て涼むこと。「縁台で—する」《季 夏》「芭蕉様の臑(すね)をかじって—/一茶」
ゆう‐ぜち【夕節】
夕方にする節振舞(せちぶるまい)。盆や正月などの節日(せちにち)の夕方にごちそうすること。「—の人に紛れて入りにけり」〈浄・五枚羽子板〉
ゆう‐ぜみ【夕蝉】
夕方に鳴くセミ。《季 夏》「—や松も簾(すだれ)もみな赤き/紅葉」
ゆう‐ぞら【夕空】
夕方の空。日が暮れようとしているころの空。
ゆう‐だち【夕立】
1 夏の午後に降る激しいにわか雨。雷を伴うことが多い。白雨(はくう)。《季 夏》「—や草葉を掴(つか)むむら雀/蕪村」 2 夕方になって、風・雲・波などの起こり立つこと。「—の風にわかれて行く雲...