いつくさ‐の‐たなつもの【五種の穀】
「五穀(ごこく)」に同じ。「天の下の公民の作る物は、—を始めて」〈祝詞・竜田風神祭〉
いで
[接助]活用語の未然形に付く。 1 打消しを表しながら下に続ける意を表す。…ないで。…ずに。「問ひも致さ—、不念(ぶねん)なことを致いた」〈虎明狂・末広がり〉 2 (「いでは」「いでも」の形で)...
いと‐ゆう【糸遊】
1 陽炎(かげろう)。《季 春》「—に結びつきたる煙かな/芭蕉」 2 「糸遊結び」の略。「—などの末濃の御几帳」〈栄花・音楽〉 [補説](1)語源未詳で、歴史的仮名遣いを「いとゆふ」とするのは、...
いなか‐ま【田舎間】
1 関東・東北地方などで用いられる柱間(はしらま)の寸法。柱の中心と中心との間を曲尺(かねじゃく)で6尺(約1.8メートル)にとり、その長さを1間(けん)とするもの。また、これに敷く畳の寸法をい...
いま‐は【今は】
[連語]《「は」は係助詞》 1 こうなってしまった以上は。「—たれもたれもえ憎み給はじ」〈源・桐壺〉 2 《「今は限り」の略》これが最後である。これが限度だ。→今際(いまわ)「—とて天の羽衣着る...
い‐むか・う【い向かふ】
[動ハ四]《「い」は接頭語》 1 向き合う。「天の川—・ひ居(を)りて一年(ひととせ)に二度逢はぬ妻恋に」〈万・二〇八九〉 2 敵対する。「けだし是(これ)国神(くにつかみ)(ノ中ニ)—・ふ者あ...
いやつぎつぎ‐に【弥次次に】
[副]次から次へと続くさま。「—天の下知らしめししを」〈万・二九〉
いら‐な・し【苛なし】
[形ク] 1 心が苦しい。心苦しく不安だ。「悲しけくここに思ひ出—・けくそこに思ひ出」〈万・三九六九〉 2 際だってはなはだしい。「候ふ人々も—・くなむ泣きあはれがりける」〈大和・一六八〉 3 ...
いるか‐ざ【海豚座】
北天の星座の一。白鳥座の南、鷲(わし)座の東にある小星座で、9月下旬の午後8時ごろに南中する。学名 (ラテン)Delphinus
いわ‐くら【岩座/磐座】
《「いわ」は堅固な意》神の御座所。いわさか。「天の—を離れ、天の八重多那雲を押し分けて」〈記・上〉