とり‐ゆ【取り由/取り揺】
箏(そう)を弾奏するときの技法の一。右手で弾いたあと、左手の指でその弦をつまみ、右の方に引きよせて音を下げること。「つらつき美しげにて、—の手つき、いみじう作りたるものの心地するを」〈源・少女〉
トンコリ
樺太アイヌの弦楽器。くりぬいた丸木に薄い響板を張った細長い胴に、5本の弦を張ったもの。座って斜めに抱き、両手の指で弾奏する。北海道アイヌでは「カー」とよばれる。
どうこう‐いきょく【同工異曲】
1 《韓愈「進学解」から》詩文などを作る技量は同じであるが、趣が異なること。転じて、音楽を演奏する手法は同じであるが、味わいが異なること。異曲同工。 2 外見は違っているようだが、内容は同じであ...
ドラミング【drumming】
1 楽器のドラム(太鼓)をたたくこと。ドラムで演奏すること。また、その音。 2 動物が鳴き声以外の方法で音をたてる動作。ゴリラが両腕で胸をたたくことや、キツツキが木の幹をつつくこと、鳥が求愛や威...
ドローン【drone】
1 一定の持続する音。多くは低音で、それを奏するための楽器や楽器の部分をいうこともある。 2 人が搭乗せず、遠隔操作により飛行する物体。偵察・攻撃など軍事目的のほか、農薬散布、災害状況の調査、報...
ながし【流し】
1 流すこと。流されること。「島—」「灯籠(とうろう)—」 2 台所・洗濯場などの、物を洗ったり水を流したりする所。「汚れた食器を—に置く」 3 浴場の体を洗う所。流し場。 4 銭湯で入浴客の背...
なみ‐がえし【波返し】
1 堤防などの上面を海側に反らせ、波がはね返るようにした工作物。波返し工。 2 雅楽の「青海波(せいがいは)」を演奏する際の打楽器の打ち方。 3 箏(そう)の弾き方の一。右手の中指と食指を表・裏...
なん‐きょく【難曲】
演奏するのがむずかしい曲。また、能・狂言で高度な演技力を求められる演目。
に‐こ【二胡】
中国の弦楽器。胡琴の一種。六角筒形・円筒形などの木製の小さな胴の片面に蛇皮(じゃび)を張り、長さ約80センチの木製の棹(さお)を貫通させ、2本の金属弦を張ったもの。馬尾の弓で擦奏する。
にわ‐かぐら【庭神楽】
舞台を設けず、庭にかがり火をたいて奏する神楽。