あるおんな【或る女】
有島武郎(ありしまたけお)の長編小説。大正8年(1919)刊。自我に目覚めた女、早月葉子(さつきようこ)が、旧弊な周囲に反抗して奔放に生き、ついに自滅する姿を描く。
いきていくわたし【生きて行く私】
宇野千代による自伝。昭和57年(1982)、「毎日新聞」に連載。昭和58年(1982)、単行本を刊行。恋多き女性としての奔放な人生を率直に描き、人気を博す。昭和59年(1984)と平成3年(19...
いん‐たい【院体】
1 中国で、宮中に置かれた画院の画風。院画体。 2 書道で、奔放なところのない役所風の書体。
かそうじんぶつ【仮装人物】
徳田秋声の小説。昭和10〜13年(1935〜1938)発表。愛人の奔放な男性関係と、そのあとを追う主人公の痴愚を虚実の間に描く。
ぐしゃのよる【愚者の夜】
青野聡の小説。放浪の末帰国した日本人男性が、結婚したオランダ人女性の奔放さに翻弄される姿を描く。昭和54年(1979)発表。同年、第81回芥川賞受賞。
ごす‐あかえ【呉須赤絵】
呉須手(ごすで)の五彩磁器。赤を基調とした奔放な上絵付けがあるもの。赤呉須。
ごす‐で【呉須手】
中国の江西・福建・広東(カントン)地方の民窯で明末から清初にかけて大量に焼かれた粗製の磁器。また、その様式。素地は厚ぼったく灰白色で、奔放な絵模様がある。呉須染め付け・呉須赤絵・呉須青絵などがあ...
しゅんでいにしょう【春泥尼抄】
今東光の小説。昭和32年(1957)から昭和33年(1958)まで、雑誌「週刊サンケイ」に連載。河内の貧農家庭に生まれた尼僧春泥の奔放な半生を描いた。昭和33年(1958)、阿部豊監督により映画化。
そ‐だい【粗大】
[名・形動] 1 あらっぽくて大まかなこと。また、そのさま。おおざっぱ。「綿密に奇麗になったり、—に奔放になる君の手跡」〈有島・宣言〉 2 あらくて大きいこと。また、そのさま。「手足は—である」...
だい‐じざい【大自在】
1 仏語。思いのままに自利他利の行を行えること。また、その人。 2 少しの束縛も障害も受けないで、思いのままであること。自由奔放であること。「大胆は道義を蹂躪(じゅうりん)して—に跳梁(ちょ...