かわちや‐よへえ【河内屋与兵衛】
浄瑠璃「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」の主人公。油商河内屋の息子。身を持ち崩して金に困り、同業豊島(てしま)屋の女房お吉を殺すに至る。
かん‐かい【官海】
官吏の社会を広い海にたとえた語。「—の風波穏かならず」〈紅葉・二人女房〉
がっ‐たい【合体】
[名](スル) 1 二つ以上のものがまとまって一つになること。「両派が—して新党をつくる」 2 心を一つに合わせること。「『なるほど御母様のおっしゃる通りです』『然(そ)うじゃろうとも』と—して...
が‐び【蛾眉/娥眉】
蛾の触角のように細く弧を描いた美しいまゆ。転じて、美人。「嫁たるものは—を顰(ひそ)めて」〈紅葉・二人女房〉
きき‐みみ【聞(き)耳/聴(き)耳】
1 よく聞こうとすること。また、そうしているときの耳。「嫉妬(ねたみ)深き近所の誰彼目を側(そば)め、—清(すま)して」〈紅葉・二人女房〉 2 耳で聞いた感じ。「同じ事なれども—異なるもの、法師...
きく‐がさね【菊襲/菊重ね】
1 「菊2」に同じ。 2 女房の重ねの袿(うちき)の配色の一。表着(うわぎ)は白、袿は五衣(いつつぎぬ)で白・白・薄紫・薄紫・紫とする組み合わせなど、いろいろある。秋に着用する。 3 「菊座(き...
きぬ‐かずき【衣被】
1 平安時代ごろから、上流の婦人が外出するとき、顔を隠すために衣をかぶったこと。またその衣や、それをかぶった女性。中世以降は単衣(ひとえ)の小袖(こそで)を頭からかぶり、両手で支えて持った。かず...
きぬ‐かつぎ【衣被ぎ】
1 《女房詞から》小粒の里芋を皮のままゆでるか蒸すかしたもの。皮をむき、塩などをつけて食べる。《季 秋》 2 ⇒きぬかずき
きも‐さき【肝先】
胸。また、こころ。「ぐっと—に徹(こた)えたのである」〈紅葉・二人女房〉
きゃ‐もじ【花文字】
[形動ナリ]《「花車(きゃしゃ)」の女房詞から》繊細で、美しく上品なさま。「御小袖、—なる御したて」〈東国紀行〉