ほっしん‐ねつ【発疹熱】
リケッチアの一種チフイが感染して起こる感染症。ネズミのノミが媒介する。発疹チフスに似て発熱・発疹がみられるが、症状は軽い。はっしんねつ。
ぼう‐えき【防疫】
感染症(伝染病)の発生・流行を予防すること。感染症患者の早期発見・隔離、消毒や媒介動物の駆除、予防接種などを行う。→検疫
ぼ‐すう【母数】
1 歩合算で、元金のこと。 2 媒介変数のこと。 3 統計学で、母集団の特性を示す定数。
ボース‐りゅうし【ボース粒子】
素粒子のうち、スピンがゼロか正の整数である粒子。S=N=ボースが導出した量子統計に従う。物質を構成する粒子を相互媒介する。光子・π中間子、偶数個の核子からなる原子核など。ボソン。→フェルミ粒子
ポリオウイルス【poliovirus】
急性灰白髄炎の原因となるウイルス。ピコルナウイルス科のエンテロウイルスに属す。主に水を媒介に経口感染する。予防にウイルスを不活化させたIPVというワクチンが用いられる。
ま‐だに【真蜱】
マダニ科のダニの総称。ダニ類中最大で、体長1.5〜8ミリ。体は扁平であるが、吸血後は膨らんで1センチ以上にもなり、満腹するまで離れない。多くの哺乳類に寄生し、人につくこともある。日本紅斑熱やSF...
まつのざい‐せんちゅう【松の材線虫】
線虫の一種。体長約1ミリ。マツノマダラカミキリによって媒介され、そのかみ傷から材中に侵入して繁殖し、松枯れを起こす。材中でカミキリの幼虫が羽化すると体内に移り、運ばれる。日本には米国から渡来。
まつのまだら‐かみきり【松の斑天牛】
カミキリムシ科の昆虫。体長3センチくらい。前翅(まえばね)に黒と白の斑がある。成虫は5〜9月に出現し、松の枯れ枝に産卵。幼虫は松の材部を食害する。また成虫はマツノザイセンチュウを媒介。本州以南に分布。
マラリア【malaria】
マラリア病原虫が赤血球に寄生して起こる熱帯性の感染症。感染症予防法の4類感染症の一。ハマダラカの媒介により感染する。寒け・震え・高熱が主症状で、間欠的に繰り返す。発熱周期が一定し、48時間ごとに...
マラリア‐びょうげんちゅう【マラリア病原虫】
胞子虫綱コクシジウム目プラスモジウム属の原生動物の一群。マラリアの病原体。蚊の体内で胞子が形成され、媒介されて動物の赤血球内で分裂・繁殖する。熱帯・亜熱帯地方に広く分布し、人間には三日熱・卵形・...