ふす・べる【燻べる】
[動バ下一][文]ふす・ぶ[バ下二] 1 煙がたくさん出るように燃やす。いぶす。くすべる。「杉の枯れ葉を—・べる」 2 煙にあててすすで黒くする。いぶしをかける。いぶす。「銀を—・べる」 3 嫉...
ふとん【蒲団/FUTON】
(蒲団)田山花袋の小説。明治40年(1907)発表。中年の作家竹中が、美貌の弟子芳子に寄せる恋と嫉妬(しっと)の思いを赤裸々に描く。最初の私小説とされ、その後の自然主義文学に大きな影響を与えた...
ふまえ【踏まへ】
1 根拠。土台。「経文ヲ—トシテ」〈日葡〉 2 思慮。分別。「嫉妬の恨みに取り乱れ、後先の—もなく」〈浄・出世景清〉 3 踏み台。「とど、—をして鴨居へ隠す」〈伎・散書恋文章〉
ヘラ【Hērā】
ギリシャ神話で、オリンポスの最高女神。クロノスとレアとの娘で、ゼウスの姉にして妻。女性の結婚生活を守る神とされ、嫉妬(しっと)深く、夫の愛人やその子を迫害。ローマ神話のユノーにあたる。
ヘラクレス【Hēraklēs】
ギリシャ神話で、最大の英雄。ゼウスとアンフィトリュオンの妻アルクメネとの子。ゼウスの妻ヘラの激しい嫉妬(しっと)により、幼時から種々の迫害を受けた。ライオン・ヒドラ・怪鳥退治など、アルゴス王エ...
へんねし
《「へんねじ」とも》ねたむこと。嫉妬。「外の船頭共が—にて様々の噂をする」〈伎・桑名屋徳蔵〉
ほうかい‐りんき【法界悋気】
自分に関係のないことに嫉妬(しっと)すること。おかやき。「—、瞋恚(しんい)の怒り綱切れて、鎮め兼ねたる折節」〈浄・鑓の権三〉
ほ‐の‐お【炎/焔】
《「火(ほ)の穂」の意》 1 気体が燃焼したときの、熱と光を発している部分。液体・固体では、燃焼によって一部が気化し、反応している。ふつう最下部の炎心、輝きの強い内炎、その外にあり完全燃焼してい...
まつかぜ【松風】
謡曲。三番目物。観阿弥作、世阿弥改作。古今集などに取材。昔、在原行平に恋をした須磨の海女(あま)の姉妹、松風と村雨の霊が現れ、思い出を語って狂おしく舞う。 箏曲(そうきょく)。山田流。初世中...
身(み)を焼(や)・く
恋慕や嫉妬(しっと)などの激しい思いで、身もだえするほど苦しむ。身を焦がす。