ウェルシュ‐きん【ウェルシュ菌】
《Welch bacillus》細菌の一種。人や動物の腸管内、水などに存在する。熱に強く、カレーやシチューなど大量に長時間煮込んで作る料理での食中毒の原因となる。虫垂炎・ガス壊疽(えそ)にも関係する。
魚(うお)は江湖(こうこ)に相忘(あいわす)る
《「荘子」大宗師から》魚が水の多い川や湖では水の存在を忘れて無心に遊泳しているように、何にもわずらわされず自然のままに悠々と生きることのたとえ。
うか・ぶ【浮(か)ぶ/泛かぶ】
[動バ五(四)] 1 物が液体の表面や中間、または空中に存在する。浮く。「雲が—・ぶ」「ボートが湖水に—・ぶ」「太平洋に—・ぶ島」⇔沈む。 2 物が液体の表面や空中などに、底から離れて上がる。...
う‐がい【有涯】
《「有界(うかい)」から》限りある存在。果てのあるもの。この世。人の一生についてもいう。「無常は春の花、風に随って散りやすく、—は秋の月、雲に伴って隠れやすし」〈平家・灌頂〉
う・く【浮く】
[動カ五(四)] 1 物が底や地面などから離れて水面や空中などに存在する。うかぶ。「からだが海面に—・く」⇔沈む。 2 表面に現れ出る。「赤潮のため魚が大量に—・いた」「肌に脂が—・く」 3 ...
ウクラード【(ロシア)uklad】
一つの社会構造を形成する生産関係の個々の類型。初期のソ連には、社会主義制度のほかに家父長制的自然経済・小商品生産・私経済的資本主義・国家資本主義の五つのウクラードが存在したとされる。経済制度。
う‐しょう【有性】
仏語。 1 あること。存在すること。 2 悟りを開く素質のあるもの。仏性を持っているもの。⇔無性。
う‐そう【有相】
仏語。姿・形のあるもの。存在物。⇔無相。
うそう‐むそう【有相無相】
仏語。姿・形をもっている存在と、姿・形によって現出させられた存在の本性。現象と真理。有象無象。
うたのわかれ【歌のわかれ】
中野重治の小説。著者の分身的存在である主人公、片口安吉の青春時代の内面の軌跡を描く。昭和14年(1939)「革新」誌に連載。単行本は昭和15年(1940)刊。