あん‐たい【安泰】
[名・形動]無事でやすらかなこと。また、そのさま。安穏(あんのん)。平穏。「国家の—を願う」「此—な境遇に慣れて」〈漱石・彼岸過迄〉
あん‐たく【安宅】
1 身を置くのに安全で心配のない所。 2 《「孟子」公孫丑の「夫れ仁は、天の尊爵なり、人の安宅なり」から》仁の道のたとえ。
あんたく‐せいろ【安宅正路】
《「孟子」離婁上から》人としてふみ行うべき道。仁と義。
あん‐だ【安打】
[名](スル)野球で、打者が守備側の失策なしに一塁またはそれ以上の塁に進むことができる打球。また、打者がそのような打球を飛ばすこと。ヒット。「三者連続で—して逆転」
あんだえ【安陀会/安陀衣】
《(梵)antarvāsaの音写。中宿衣・内衣・下衣などと訳す》三衣(さんえ)の一。五幅(の)の布で作り、最も略式の衣。からだに直接着用し、人目につかない所や作業などのときは、このままでよいとさ...
あん‐ち【安置】
[名](スル)丁重に据え置くこと。特に、神仏の像などを据え祭ること。「遺体を—する」
あん‐ちゃく【安着】
[名](スル) 1 途中事故なく目的地に着くこと。「—の知らせが届く」 2 落ち着くこと。また、落ち着かせること。「政を整理して人心を—するにあらざれば」〈竜渓・経国美談〉
あん‐ちょく【安直】
[名・形動] 1 価格が安いこと。また、そのさま。「直(す)ぐそこのパッサージュに—な伊太利亜の料理屋がある」〈荷風・ふらんす物語〉 2 簡単で手軽なさま。また、いい加減なさま。「—な方法ではだ...
あんちょく‐せんそう【安直戦争】
1920年、中国の北洋軍閥、安徽(あんき)派(親日)と直隷(ちょくれい)派(親米英)との戦争。袁世凱(えんせいがい)死後の勢力争いで、直隷派が勝って日本の勢力が後退した。
あん‐ちん【安鎮】
国や家などが平穏無事であること。また、平穏にすること。「天下—の法をぞ行はれける」〈太平記・一二〉