あん‐せい【安静】
[名・形動] 1 安らかで落ち着いていること。また、そのさま。「従順な—な心になって行くのであった」〈石川達三・蒼氓〉 2 病気治療のため、静かに寝ていること。「絶対—」
い
[終助]文末の助動詞「た」「だ」、禁止の意の終助詞「な」、質問の意の「か」、動詞の命令形などに付く。 1 親しみを込めて質問する意を表す。「何を悩んでいるんだ—」「君も行くか—」 2 軽蔑した...
い【寝】
寝ること。眠り。「心とけたる—だに寝られずなむ」〈源・空蝉〉 [補説]多く、動詞「ぬ(寝)」をあとに伴って「いをぬ」「いぬ」の形で、また、「朝寝(あさい)」「安寝(やすい)」などと熟して用いる。
い‐あか・す【居明かす】
[動サ四]寝ないで夜を明かす。「高欄(かうらん)に—・しつつ帰り給ふ」〈宇津保・楼上下〉
いお・る【庵る】
[動ラ四]庵をつくって住む。仮の宿をとる。「筑波峰(つくばね)に—・りて妻なしにわが寝む夜ろははやも明けぬかも」〈常陸風土記〉
い‐ぎたな・い【寝穢い】
[形][文]いぎたな・し[ク]《「い」は寝ることの意》 1 眠りをむさぼっている。眠り込んでいてなかなか起きない。「—・く眠りほうける」 2 寝相が悪い。「—・く枕を外し、差櫛を刎(は)ね飛ばし...
いく‐だ【幾許】
[副](下に打消しの語を伴って用いる)いくら。どれほど。「さ寝そめて—もあらねば白妙の帯乞ふべしや恋も過ぎねば」〈万・二〇二三〉
いけ◦ない
[連語]《動詞「い(行)ける」の未然形+打消しの助動詞「ない」》 1 「悪い」の遠回しな言い方。 ㋐人のしたことなどに対して非難するさま。感心できない。よくない。「いたずらばかりして、—◦ない子...
いざよい【十六夜/猶予】
《動詞「いざよう」の連用形から。上代は「いさよい」》 1 (十六夜) ㋐十六夜の月のこと。《季 秋》「—もまだ更科の郡(こほり)かな/芭蕉」 ㋑陰暦16日。また、その夜。 2 (猶予)進もうとし...
いざよ・う【猶予う】
[動ワ五(ハ四)]《上代は「いさよう」》 1 進もうとしてもなかなか進めない。躊躇(ちゅうちょ)する。ためらう。「傾きかかった月の光が、—・いながら、残っている」〈芥川・偸盗〉 2 進まないでと...