か【寡】
1 人数または勢力の少ないこと。⇔衆。「—は遂に衆の敵ではなかった」〈芥川・老いたる素戔嗚尊〉 2 配偶者のない人。やもめ。「—を守る」
か【寡】
[常用漢字] [音]カ(クヮ)(呉)(漢) [訓]すくない やもめ 1 少ない。「寡言・寡少・寡聞・寡黙・寡欲/衆寡・多寡」 2 (徳の少ない意から)古代中国で、王侯が謙遜していう自称。「寡君・...
か‐きょ【寡居】
[名](スル)配偶者を亡くして独りで暮らすこと。やもめ暮らし。「安田の家では…未亡人政(まさ)が—していた」〈鴎外・渋江抽斎〉
か‐くん【寡君】
《徳の寡(すく)ない主君の意から》他国の人に対して自分の主君をへりくだっていう語。
か‐げん【寡言】
[名・形動]口数が少ないこと。また、そのさま。無口。寡黙。⇔多言。「—な彼女の頰は常に蒼かった」〈漱石・行人〉
か‐さい【寡妻】
1 自分の妻を謙遜していう語。荊妻(けいさい)。愚妻。 2 夫と死に別れた妻。寡婦。
か‐さく【寡作】
[名・形動]芸術家などが作品を少ししか作らないこと。制作数が少ないこと。また、そのさま。「—な画家」⇔多作。
か‐しょう【寡少】
[形動][文][ナリ]非常に少ないさま。ごくわずか。「—な人員」
か‐じん【寡人】
[代]《徳の寡(すく)ない者の意》一人称の人代名詞。王や諸侯が自分自身をさしていう。〈和英語林集成〉
か‐せん【寡占】
少数の供給者が市場を支配している状態。買い手が少数の場合を買い手寡占とよび、これと区別して特に売り手寡占ともよぶ。