かいかんきょうききょうかくでん【開巻驚奇侠客伝】
読本。4集20巻。曲亭馬琴著。天保3〜6年(1832〜35)刊。新田氏と楠氏の子孫が、足利(あしかが)将軍の時代に南朝のため忠義を尽くす物語。未完。嘉永2年(1849)萩原広道が続編5集5巻を著...
かい‐ふ【開府】
1 幕府を開くこと。特に江戸に幕府が置かれ、そこに町が開かれたことにいう。「江戸—」 2 中国で、役所を設置して役人を配属すること。丞相・大司馬・御史大夫の三公に許され、のちには将軍にも許される...
かえいさんだいき【花営三代記】
室町幕府に関する記録。3巻。筆者未詳。将軍足利義満・義持・義量の3代にわたり、幕府の行事・法令や武家風俗などを記す。室町記。武家日記。
かえで‐の‐ま【楓の間】
江戸城中の将軍の居室。政務のあとでくつろぐのに用いた八畳二間の座敷。ふすまに楓の絵が描かれていた。
かき‐つけ【書(き)付(け)】
1 心覚え・記録などのために書きしるしたもの。 2 金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「—が証拠になる」 3 江戸時代、将軍・老中の命令を伝えた公文書。
かきつ‐の‐らん【嘉吉の乱】
嘉吉元年(1441)、播磨(はりま)守護赤松満祐(あかまつみつすけ)が京都の自邸に将軍足利義教(あしかがよしのり)を招いて殺し、満祐も播磨で幕府軍に討たれた事件。
かく‐しょう【客将】
客分である武将・将軍。きゃくしょう。
かしこ・い【賢い/畏い/恐い】
[形][文]かしこ・し[ク] 1 (賢い)頭の働きが鋭く、知能にすぐれている。利口だ。賢明だ。「—・くて聞き分けのいい子供」 2 (賢い)抜け目がない。要領がいい。「あまり—・いやり方とはいえな...
かじんのきぐう【佳人之奇遇】
東海散士の政治小説。全8編。16冊。明治18年〜30年(1885〜97)刊。米国留学中の東海散士とスペイン革命に失敗した将軍の娘幽蘭、アイルランド独立運動の亡命者紅蓮との交友を通して、各国の民族...
かたぎり‐せきしゅう【片桐石州】
[1605〜1673]江戸初期の茶道家。且元(かつもと)の甥(おい)。名は貞昌。大和小泉城主。石見守(いわみのかみ)。茶を桑山宗仙に学び、4代将軍徳川家綱の茶道師範となった。石州流開祖。