あだ‐ぶし【徒臥し】
1 独り寂しく寝ること。あだね。「そま人のまきの仮屋の—におとするものはあられなりけり」〈山家集・上〉 2 その場かぎりの男女の交わり。あだまくら。「かの—の因果めが煩悩を起こさせますと」〈浄・...
あら◦る
[連語]《動詞「あり」の未然形+可能の助動詞「る」》ありうる。いることができる。「あしよしを思ひわくこそ苦しけれただあらざれば—◦れける身を」〈山家集・下〉
アルピニスト【alpinist】
《アルプス登山者の意》登山家。特に、高度な技術を要する登山を行う人。
いい‐ごと【言ひ事】
1 話されること。また、言葉。「頼めおきしその—やあだなりし波越えぬべき末の松山」〈山家集・下〉 2 よく話される事柄。話の種。「そのころの—にこそし侍りしか」〈大鏡・伊尹〉 3 口論。口げんか...
いえ‐の‐かぜ【家の風】
《「家風(かふう)」を訓読みにした語》その家に代々伝わる流儀。その家の伝統。いえかぜ。「—吹き伝へけるかひありて散る言の葉のめづらしきかな」〈山家集・中〉
いおり‐さ・す【庵さす】
[動サ四]庵をつくる。庵を結ぶ。「—・す草の枕にともなひてささの露にも宿る月かな」〈山家集・下〉
い・ず【出づ】
[動ダ下二] 1 ある場所から外の方へ移る。そこから離れる。出発する。「住む館(たち)より—・でて船に乗るべき所へ渡る」〈土佐〉 2 人目につく所に現れる。「自らが家をこぼちて市(いち)に—・で...
いな‐むしろ【稲筵】
[名] 1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いらご‐ざき【伊良湖崎】
「伊良湖岬」に同じ。[歌枕]「—に鰹(かつを)釣り船並び浮きてはがちの波に浮かびつつぞ寄る」〈山家集・中〉
ウィンパー【Edward Whymper】
[1840〜1911]英国の登山家・挿絵画家。1865年にアルプスのマッターホルンの初登頂に成功。耐風性に優れたウィンパーテントを考案。著「アルプス登攀記(とうはんき)」など。