さん‐せん【山川】
1 山と川。また、それらを包括した大地。「—草木」 2 山中を流れる川。やまがわ。
やま‐かわ【山川】
1 山と川。山や川。 2 山の神と川の神。「—も依りて仕ふる神の御代かも」〈万・三八〉 3 白酒のこと。山川酒。「玉川は箱—は樽へ入れ」〈柳多留・六六〉
やまかわ【山川】
姓氏の一。 [補説]「山川」姓の人物山川菊栄(やまかわきくえ)山川健次郎(やまかわけんじろう)山川登美子(やまかわとみこ)山川均(やまかわひとし)山川方夫(やまかわまさお)
やまかわ‐けんじろう【山川健次郎】
[1854〜1931]物理学者・教育家。福島の生まれ。米国に留学後、東大で物理学を教授。東大総長・九大総長・京大総長・枢密顧問官を歴任。
やま‐がわ【山川】
山の中を流れる川。
やまがわ‐づけ【山川漬(け)】
干した大根を塩漬けにし、発酵させた漬物。鹿児島県指宿市山川地区の名産。薩摩焼の壺(つぼ)に漬けるところから壺漬けともいう。
やまがわ‐の【山川の】
[枕] 1 山川の流れは激しい意から、「たぎつ」「はやし」にかかる。「—激(たぎ)つ心を」〈万・二四三二〉 2 山川の流れる音が高いところから、「おと」にかかる。「—音にのみ聞く」〈古今・雑下〉...
やまがわ‐みず【山川水】
山川を流れる水。「あしひきの—の音に出でず人の児(こ)故に恋ひ渡るかも」〈万・三〇一七〉
やまがわ‐わん【山川湾】
鹿児島県の薩摩半島南東端にある湾。約6400万年前に始まった火山活動によって形成された火口跡。西に連なる鰻池や池田湖とともに「池田・山川」として活火山に指定されている。