たかて‐こて【高手小手】
両手を後ろにまわして、首から縄をかけ、二の腕から手首まで厳重に縛り上げること。「—に縛り上げる」「巡査は直ぐに—に引っ括(くく)った」〈木下尚江・良人の自白〉
たじんこむら【多甚古村】
井伏鱒二の長編小説。海辺の小村の出来事を、巡査による日記の形式で描く。昭和14年(1939)刊行。昭和15年(1940)、今井正監督により映画化。
たむろ【屯】
1 仲間や同じ職業の人々などが寄り集まっていること。また、その集団・場所。 2 明治時代、特に巡査の詰めている所。駐在所。「—へ訴えて出るがいい」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
たむろ‐じょ【屯所】
たむろする所。巡査や兵隊の駐在所。とんしょ。「巡査(おまわり)さんにつかまって、—へ留められて」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
大事(だいじ)に懸(か)・ける
大切にする。丁重に扱う。「八円を—・けて、世の中に巡査ほどのものはないと済ましているのが」〈鏡花・夜行巡査〉
ちゅう‐ざい【駐在】
[名](スル) 1 一定の場所に相当の期間とどまっていること。官吏・商社員などが任務のために派遣された地にとどまること。「海外に—する」「アメリカ—大使」 2 駐在所。また、駐在所にいる巡査。
ちゅうざい‐しょ【駐在所】
1 ある人が派遣されて駐在する所。また、その事務所。 2 警察署の下部機構で、巡査が駐在して、受け持ち区域内の警備や事務処理を扱う所。
てん‐しょく【天色】
1 空の色。「その潯(みぎわ)に若葉の山を映し、水心に—の碧を浮かべ」〈蘆花・思出の記〉 2 空模様。天候。「夜は更けたり。—沈々として風騒がず」〈鏡花・夜行巡査〉
でか
刑事をいう俗語。明治時代、刑事巡査の着た「かくそで(角袖)」の逆さ言葉の略という。
とくてい‐ちほうけいむかん【特定地方警務官】
地方警務官のうち、都道府県警察において巡査から警視の階級まで順に昇任し、そのまま地方警務官となった者、およびこれに準ずるものとして国家公安委員会規則で定められた者。国家公務員法第106条の2は、...