せきしょく‐きょせい【赤色巨星】
表面温度が低い巨星のうち、スペクトル型がK型・M型の恒星。水素が核融合で使い果たされ、ヘリウム・炭素・珪素・鉄などの重い元素がたまった中心部が収縮を起こすと、外層部は膨張を始め、巨大な赤い星とな...
せきしょく‐ちょうきょせい【赤色超巨星】
超巨星のうち、表面温度が低く赤く見える恒星。または赤色巨星の中で半径が太陽の数百倍、光度が太陽の数万倍以上のもの。不安定で脈動変光星になっているものが多い。進化の最終段階にあり、超新星爆発を起こ...
ソーンジトコフ‐てんたい【ソーンジトコフ天体】
赤色巨星または赤色超巨星の中心に中性子星が取り込まれた天体。1975年にK=ソーンとA=ジトコフが提唱した仮説上の天体であり、通常の赤色巨星や赤色超巨星とスペクトルが異なると考えられている。20...
たんそ‐せい【炭素星】
大気中に酸素よりも炭素を多く含む恒星。スペクトル中に炭素に由来する分子の吸収バンドが見られる。AGB星または赤色巨星に分類される。
ちょう‐きょせい【超巨星】
巨星のうち、質量・半径・光度が特に大きい恒星。半径が太陽の数百倍、光度が太陽の数万倍以上に達するものもある。ベテルギウス・アンタレスなど。→巨星
はくしょく‐わいせい【白色矮星】
恒星が核融合反応を停止し、収縮した天体の一種。太陽と同程度の質量を持つ恒星が、赤色巨星の状態から外層部を失った末期の姿。きわめて高温・高密度で、電子の縮退圧によって自身の強い重力と釣り合っており...
ふきそく‐へんこうせい【不規則変光星】
光度の変化に規則性のない変光星。巨星や超巨星に多い。
ベテルギウス【Betelgeuse】
オリオン座のα(アルファ)星。冬の空に輝く赤色の超巨星で、0.0〜1.3等に変光する。距離497光年。近年、急激な収縮や変形が観測され、超新星爆発がいつ起きてもおかしくない状態であることが分かっ...
ポルックス【(ラテン)Pollux】
双子(ふたご)座のβ(ベータ)星。赤みを帯びた巨星。光度は1.1等で、α(アルファ)星カストルよりも明るい。距離34光年。
わい‐せい【矮星】
半径と光度の小さい恒星。ふつう、ヘルツシュプルング‐ラッセル図での主系列星をいう。→巨星