お【御】
[接頭]《「おん(御)」の音変化で、中世以降の成立》 1 名詞に付く。 ㋐尊敬の意を表す。相手または第三者に属するものに付いて、その所属、所有者を敬う場合と、敬うべき人に対する自己の物や行為に付...
お‐さし【御差し】
1 江戸時代、大名などの子に乳を差し上げるだけの乳母。差し乳母。「—、抱き乳母、御乳(おち)の人」〈浄・丹波与作〉 2 《「御差し合い」または「御差し支え」の略》都合の悪いこと。「—がござりまし...
おま・す
《「おまらす」の音変化》 [動サ四] 1 与える、の意の謙譲語。差し上げる。「二人の衆にも酒—・せ」〈浄・博多小女郎〉 2 (補助動詞)…してあげる、の意の謙譲語。「御機嫌を直す囃子物を教へて...
お‐まら・す
[動サ下二]《「おまいらす」の音変化》 1 与える、の意の謙譲語。差し上げる。「布施半分もそなたへ—・せうぞ」〈虎清狂・泣尼〉 2 (補助動詞)…してあげる、の意の謙譲語。「なるならばかなへて—...
かか・げる【掲げる】
[動ガ下一][文]かか・ぐ[ガ下二] 1 人目につく高い所へ上げる。また、手に持って高く差し上げる。「国旗を—・げる」「たいまつを—・げる」 2 新聞・雑誌などの、目立つ場所に載せる。目立つよう...
きこえ‐かよ・う【聞こえ通ふ】
[動ハ四]「言い通う」の謙譲語。お話申し上げる。便りを差し上げる。「何やかやと御消息のみ—・ひて」〈源・総角〉
きこえ‐さ・す【聞こえさす】
[動サ下二]《「言う」の謙譲語「聞こゆ」に使役の助動詞「さす」が付いて、その謙譲の度合いを強めた語》 1 申し上げる。「せちに—・すべき事なむある」〈大和・一五五〉 2 手紙を差し上げる。「人伝...
き‐しつ【記室】
1 中国の官職名の一。後漢に置かれ、長官のもとで文章・記録をつかさどった。 2 《1を経由して差し上げる意》手紙の相手を尊敬して、あて名の下につける語。
きょう・する【供する】
[動サ変][文]きょう・す[サ変] 1 神仏などに、そなえる。ささげる。「墓前に花を—・する」 2 身分の高い人などに、差し出す。差し上げる。「茶菓を—・する」 3 役立てる。提供する。「参考に...
きん‐てい【謹呈】
[名](スル)つつしんで差し上げること。物を贈るときに用いる語。「拙著を—する」