あえ‐なむ【敢へなむ】
[連語]《動詞「あ(敢)う」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」》がまんしよう。差し支えはないだろう。よかろう。「赤からむは—」〈源・末摘花〉
お‐さし【御差し】
1 江戸時代、大名などの子に乳を差し上げるだけの乳母。差し乳母。「—、抱き乳母、御乳(おち)の人」〈浄・丹波与作〉 2 《「御差し合い」または「御差し支え」の略》都合の悪いこと。「—がござりまし...
かまい【構い】
1 (多く「おかまい」の形で)かまうこと。心を配ること。世話。「なんのお—も致しませんで」 2 ⇒御構(おかま)い2 3 差し支え。支障。「この娘には—あって、嫁入りはさせぬ」〈浄・歌念仏〉
かま・う【構う】
[動ワ五(ハ四)] 1 (多く打消しの表現を伴って用いる)その事柄や存在を気にかけて、規制された状態になる。 ㋐気にする。気をつかう。「時間に—・わず押しかけて来る」「私に—・わないで先に行っ...
かまわ◦ない【構わない】
[連語]《動詞「かまう」の未然形+打消しの助動詞「ない」》差し支えない。気にしない。「先に帰っても—◦ないよ」
くるし・い【苦しい】
[形][文]くる・し[シク] 1 痛みや圧迫感で、肉体的にがまんができない。「激しいせきこみで息が—・い」「満員の乗客に押されて胸が—・い」 2 悩み・せつなさ・悲しさ・後悔などで、心が痛んでつ...
苦(くる)しゅうな・い
《「苦しくない」の音変化》かまわない。差し支えない。「—・い、近(ちこ)う寄れ」
怪(け)しうはあら◦ず
1 容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。「—◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈源・若紫〉 2 芸などがつたなくない。「—◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなり...
事(こと)よろ・し
《「よろし」は、まあまあよい程度をいう》 1 たいしたことはない。差し支えがない。「—・しき時こそ腰折れかかりたる事も思ひつづけけれ」〈更級〉 2 かなりよい。相応である。「この殿の亭の前を—・...
こんじん‐の‐まび【金神の間日】
1年のうち、金神の方角に対して、物事をしても差し支えないという日。春は丑(うし)、夏は申(さる)、秋は未(ひつじ)、冬は酉(とり)の日とする。