とこ‐よ【常世】
1 「常世の国1」に同じ。「—にと我が行かなくに小金門(をかなと)にもの悲しらに」〈万・七二三〉 2 「常世の国2」に同じ。「田道間守(たぢまもり)—に渡り」〈万・四一一一〉 3 永久に変わらな...
とこ‐よ【常夜】
いつも夜であること。常闇(とこやみ)。「これに因りて—往きき」〈記・上〉
とこよ‐の‐かみ【常世の神】
[連語]常世の国2の神。長寿・富などを授けるとされる。「太秦(うつまさ)は神とも神と聞え来る—を打ち懲(きた)ますも」〈皇極紀・歌謡〉
とこよ‐の‐くに【常世の国】
[連語] 1 死者の行く永遠の世界。黄泉(よみ)の国。 2 古代、海のかなたにあると考えられた不老不死の国。
とこよ‐の‐ながなきどり【常世の長鳴き鳥】
鶏(にわとり)の別名。「—を集めて鳴かしめて」〈記・上〉
とこよ‐もの【常世物】
《常世の国2から田道間守(たじまもり)が持ち帰ったと伝えられるところから》橘(たちばな)の古名。「—この橘のいや照りにわご大君は今も見るごと」〈万・四〇六三〉
ところ‐がわ【常呂川】
北海道北東部を流れる川。石狩山地の三国山(標高1541メートル)に源を発し、北見市でオホーツク海に注ぐ。長さ120キロ。上流は森林が豊富、中流域は北見盆地で農業地帯。河口からサロマ湖にのびる砂丘...
とこ‐わか【常若】
[名・形動ナリ]いつまでも若々しいこと。また、そのさま。「いつとなく君によはひをゆづりはのなほ—に栄ゆべらなり」〈林葉集〉
とわ【常/永久】
[名・形動]《古くは「とば」とも》いつまでも変わらないこと。また、そのさま。とこしえ。永遠。えいきゅう。「—の別れ」
とわ‐の‐わかれ【常の別れ】
1 二度と会うことのない別れ。 2 死に別れ。死別。