みぐし‐あげ【御髪上げ】
1 貴人の髪を結うこと。また、そのことに奉仕する人。 2 平安時代、宮中で12月の下の午(うま)の日に、天皇・東宮などの一年中の髪のくずを主殿寮(とのもりょう)で焼いた儀式。 3 成人した女子が...
みこひだり‐け【御子左家】
《藤原道長の六男長家が醍醐天皇の皇子、左大臣源兼明の邸宅を伝領したところから》平安末期から鎌倉初期にかけて、藤原俊成・定家・為家(ためいえ)3代を中心とする和歌師範家としての家系。為家の子為氏(...
みこ‐やどり【御子宿り】
平安京内裏の日華門の東にあった神輿宿(みこしやど)りの称。皇太子の休憩所としたところからの名。
みず‐うまや【水駅】
《「みづむまや」とも表記》 1 水辺の宿場。船路の宿場。すいえき。 2 街道の宿場。また、茶店。人が飲食したり馬に水を飲ませたりしたところからいう。 3 平安時代の男踏歌(おとことうか)で、踏歌...
み‐ずら【角髪/角子/鬟/髻】
上代の成人男子の髪の結い方。髪を頭の中央から左右に分け、両耳の辺りで先を輪にして緒で結んだもの。平安時代以後、主として少年の髪形となった。びんずら。びずら。
みっ‐きょう【密教】
大日如来を本尊とする深遠秘密の教え。加持(かじ)・祈祷(きとう)を重んじる。7、8世紀ごろインドで起こり、唐代に中国に伝わり、日本には平安初期に空海・最澄によって伝えられ、貴族などに広く信仰され...
みつだ‐え【密陀絵】
奈良時代に中国から伝来し、平安初期まで盛行した絵画の技法。また、その絵。 1 密陀の油で顔料を練って描いた一種の油絵。玉虫厨子(たまむしのずし)の絵などにみられる。油画(ゆが)。 2 膠(にかわ...
みつな‐の‐すけ【御綱の次官】
平安時代、行幸のとき、鳳輦(ほうれん)の綱を持つ役。多く近衛(このえ)の中将・少将が当たった。
みつねしゅう【躬恒集】
凡河内躬恒の家集。平安中期の成立とされる。三十六人集の一つ。1帖上下2巻、328首が完存し、重要文化財に指定されている。
みなもとのしたごうしゅう【源順集】
源順の家集。三十六人集の一つ。成立年は不詳だが、平安時代中期か後期と見られる。順集。