ぐけつげてんしょう【弘決外典抄】
平安時代の仏教書。4巻10編。具平(ともひら)親王著。正暦2年(991)成立。唐の妙楽大師著の「止観輔行伝弘決」中に引用された外典を抄録し、注解を加えたもの。
ぐちゅう‐れき【具注暦】
奈良時代に始まり、平安時代に広く用いられた漢文の暦本。暦日の下に歳位・星宿・干支(えと)・吉凶などが詳しく注記してあるのでこの名がある。日ごとに2〜3行の余白を設けてあるので、公家らが日記として...
けい‐こう【挂甲】
古代の鎧(よろい)の一。革や金属からなる細長い札(さね)とよぶ板を韋緒(かわお)で横につなげ、これを縦に韋緒や組糸で数段おどしつづけ、胴体の前後を覆って防御としたもの。騎射戦用の鎧として用いた。...
けいこくしゅう【経国集】
平安前期の勅撰漢詩文集。20巻。現存は6巻。淳和天皇の命で、良岑安世(よしみねのやすよ)が滋野貞主(しげののさだぬし)らと編纂(へんさん)。天長4年(827)成立。嵯峨天皇・石上宅嗣(いそのかみ...
けい‐じん【啓陣】
平安時代、皇后・皇太子の行啓などの際に、衛府の武官が警衛に当たること。また、その官人。
けい‐じん【鶏人】
平安時代、宮中で、時刻を知らせた役人。にわとりびと。
けい‐は【慶派】
平安末期から江戸時代に至る仏師の一派。鎌倉時代に康慶・運慶・湛慶(たんけい)・快慶など、慶のつく名の仏師が輩出したことからの名称。七条仏所を形成し、造仏界の主流をなした。
けいほう‐もん【敬法門】
平安京大内裏八省院二十五門の一。西面し、章善門の南にある。
けずり‐ばな【削り花】
1 丸木を薄く削って花の形にしたもの。平安時代には、12月の仏名会(ぶつみょうえ)などに用いた。 2 「削り掛け」に同じ。
け・つ【消つ】
[動タ四] 1 ㋐火を消す。「世はただ火を—・ちたるやうに」〈源・匂宮〉 ㋑なくす。消滅させる。「世を保ち給ふべき御宿世(すくせ)は—・たれぬものにこそ」〈源・少女〉 2 蔑視する。ないがしろに...