おく‐ゆかし・い【奥床しい】
[形][文]おくゆか・し[シク] 1 深みと品位があって、心がひかれる。深い心遣いが感じられて慕わしい。「人柄が—・い」 2 《「奥行かし」で、心がひかれる意から》奥にひそむものに強く心がひかれ...
おさま・る【治まる】
[動ラ五(四)] 1 「収まる3」に同じ。「内乱が—・る」「騒ぎが—・る」「風が—・る」「このままでは気持ちが—・らない」 2 政治の秩序が行き渡る。「国が—・る」 3 痛みや、症状などがしずま...
おさ・める【治める】
[動マ下一][文]をさ・む[マ下二] 1 「収める4」に同じ。「暴動を—・める」「丸く—・める」 2 世の中や家の中を秩序ある状態にする。統治する。「国を—・める」「家を—・める」 3 病気など...
おそ・る【恐る/怖る/畏る/懼る】
[動ラ上二]「恐れる」に同じ。「善根には微少なる広説せば、ないし後世の苦果を見ず—・りじ」〈東大寺本地蔵十輪経元慶七年点〉 [動ラ四]「恐れる」に同じ。「若(も)し疾疫の鬼魅(きみ)身に著く...
おたんちん
1 「おたんこなす」に同じ。 2 江戸新吉原で、嫌な客をいった語。「色男(ねこ)も—も、かよひ郭の仲街(なかのちゃう)」〈洒・恵比良濃梅・後序〉
おっ‐かい【越階】
順序を飛び越えて位階が昇進すること。越任(おつにん)。「—とて二階をするこそありがたき朝恩なるに」〈平家・一一〉
おつ‐にん【越任】
一定の順序を経ないで、上級の官職に任ぜられること。越階(おっかい)。おちにん。
おび・く【誘く】
[動カ四]だましてさそう。また、引き寄せる。現代語では「おびきだす」「おびきよせる」など、複合して用いる。「客(てき)を—・くは日文(ひぶみ)の迎ひ」〈人・辰巳園・四・序〉 [補説]歴史的仮名遣...
おぼ・える【覚える】
[動ア下一][文]おぼ・ゆ[ヤ下二]《「おもほゆ」の音変化。「ゆ」は、もと、自発・可能の助動詞で、自然に思われる、他から思われる意が原義》 1 (「憶える」とも書く)見聞きした事柄を心にとどめる...
おぼし・い【思しい/覚しい】
[形][文]おぼ・し[シク]《「おもほし」の音変化》 1 (「…とおぼしい」「…とおぼしき」の形で)…と思われる。…のように見える。「犯人と—・い男」 2 こうありたいと望まれる。希望している。...