しき‐ぶ【式部】
1 「式部省」の略。 2 女官の呼び名。特に、紫式部・和泉式部など。 3 明治初期の官職名。式部局に属し、儀式のことをつかさどった。
しきぶ‐かん【式部官】
宮内庁式部職の職員で、祭典・儀式および接待に当たる官。
しきぶ‐きょう【式部卿】
式部省の長官。親王は四品、諸臣は正四位相当。のちには親王が任ぜられるのが例となった。吏部尚書。
しきぶ‐きょく【式部局】
明治政府の太政官(だじょうかん)の一局。内外の儀式などに関する事務を管掌した。明治4年(1871)7月設置。
しきぶ‐しょう【式部省】
律令制で、太政官八省の一。文官の考課・選叙・禄賜など人事一般を取り扱い、大学寮・散位寮を管理した。のりのつかさ。
のり‐の‐つかさ【式部省】
⇒しきぶしょう
しきぶ‐しょく【式部職】
宮内庁の一部局。皇室の祭典・儀式・交際および雅楽などをつかさどる。しきぶしき。
しきぶ‐の‐たいふ【式部の大夫】
式部省の第三等官である丞(じょう)で五位に叙せられた者の称。しきぶのたゆう。
しきぶ‐ぶし【式部節】
古浄瑠璃の一。江戸の広瀬式部太夫が貞享・元禄(1684〜1704)のころに創始。
しきぶ‐りょう【式部寮】
明治4年(1871)8月、式部局を改称したもの。明治17年(1884)式部職に改称。