おとたちばな‐ひめ【弟橘媛】
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃(きさき)。尊の東征に従い、相模から上総に渡るとき、海が荒れたので、海神の怒りを鎮めるために尊の身代わりに海に身を投じたと伝える。橘媛。
おと‐つづみ【弟鼓】
「小鼓(こつづみ)」に同じ。⇔兄鼓(えつづみ)。
おとう‐づき【弟月】
⇒おとづき(弟月)
おと‐づき【弟月】
陰暦12月の異称。おとうづき。おととづき。
おとと‐づき【弟月】
⇒おとづき(弟月)
おと‐と【弟】
《「おとうと」の音変化》おとうと。古くは、同性のきょうだいの年下の者。「いや—などを有(も)っていると、随分厄介なものですよ」〈漱石・門〉 「姉—(=妹)の中につとまとはれて」〈更級〉
おとと‐い【弟兄】
《「おととえ」の音変化か》兄弟、また、姉妹。「祇王(ぎわう)祇女(ぎにょ)とて—あり」〈平家・一〉
弟(おと)は血(ち)の緒(お)
末の子は親と血が最も近いから、最もかわいい。弟は血の余(あま)り。「—といとをしく、あくがれたづね給ひしを」〈浄・十二段草子〉
おと‐ひと【弟】
おとうと。「行(わざ)友(このかみ)—に闕(か)けり」〈雄略紀〉
おと‐ひめ【弟姫/乙姫】
1 竜宮に住むという美しい姫。 2 妹の姫。⇔兄姫(えひめ)。「—、父(かぞ)の憂ふる色を怪しびて」〈皇極紀〉 3 年若い姫。「篠原の—の子ぞ」〈肥前風土記〉