そら‐なき【空鳴き】
本当かと思わせるように鳴くこと。鳴き声をまねること。「天の戸を明けぬ明けぬと言ひなして—しつる鳥の声かな」〈後撰・恋二〉
ぞう‐むし【象虫/象鼻虫】
甲虫目ゾウムシ科の昆虫の総称。体長2センチほどで外皮は非常に硬く、吻(ふん)が長く伸びて象の鼻を思わせる。幼虫・成虫とも植物性のものを食べ、多数の害虫も含まれ、世界に4万種以上が知られる。イネゾ...
たがね‐そう【鏨草】
カヤツリグサ科の多年草。山地に生え、高さ20〜30センチ。長い地下茎をのばして繁殖。葉は長楕円状の披針(ひしん)形で鏨を思わせる。ささすげ。
たき【滝】
エッシャーの版画。リトグラフ。縦38センチ、横30センチ。滝から流れ落ちた水が水路を通ってふたたび滝に向かう、永久機関を思わせるだまし絵。エッシャーの代表作の一。
たぬき‐らん【狸蘭】
カヤツリグサ科の多年草。亜高山帯の湿地に自生し、高さ約60センチ。葉は広い線形。夏、楕円形で紫褐色の大きい穂を垂れ、狸の尾を思わせる。
たのもし‐ずく【頼もし尽く】
ひたすら頼もしく思わせること。互いに信用して頼みにすること。「今時の仲人(なかうど)、—にはあらず」〈浮・永代蔵・一〉
たのもし‐だて【頼もし立て】
頼もしく思わせるように振る舞うこと。「—が身のひしで、だまされさんしたものなれども」〈浄・曽根崎〉
ちょい‐わる【ちょい悪】
俗に、トラッドやコンサバスタイルに、サングラスやレザージャケットなど不良を思わせる要素を取り入れて着崩したファッション。特に中年男性のスタイルをさす。また、言動が少し悪い感じについてもいう。「—...
てんさい‐はだ【天才肌】
1 天才かと思うほどに人並み優れた能力を持っていること。また、その人。「—の技術者」 2 人に天才かと思わせるような雰囲気を持っていること。天才であるかのように振る舞うこと。また、その人。「芸能...
ともし・む【乏しむ/羨しむ】
[動マ下二]もの足りなく思わせる。うらやましがらせる。「恋しくは日(け)長きものを今だにも—・むべしや逢ふべき夜だに」〈万・二〇一七〉