う‐ぐ【迂愚】
[名・形動]物事に疎く愚かなこと。愚鈍なこと。また、そのさま。「今頃要求するのは、われわれの—であり」〈葉山・海に生くる人々〉
牛(うし)に対(たい)して琴(こと)を弾(だん)ず
《中国、魯(ろ)の公明儀が牛の前で琴を弾じ、名曲を聞かせたが、牛は知らぬ顔で草を食っていたという「祖庭事苑」にある故事から》志の低い者や愚かな者に高尚な道理を説いてもわからないことのたとえ。牛に...
う‐せい【迂生】
[代]《愚かな私の意》一人称の人代名詞。自分のことをへりくだっていう。男性が手紙文に用いる。小生。
う‐せつ【迂拙】
[名・形動]うかつで世渡りのへたなこと。愚かでまずいこと。また、そのさま。「古渡は風采揚らず、挙止—であったので」〈鴎外・渋江抽斎〉 [代]一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう。迂...
う‐そう【迂叟】
[代]《「迂」は愚か、「叟」は老人の意》一人称の人代名詞。年寄りの男性が自分のことをへりくだっていう。
うつけ【空け/虚け】
《動詞「うつ(空)ける」の連用形から》 1 中のうつろなこと。から。からっぽ。 2 愚かなこと。ぼんやりしていること。また、そのような者。まぬけ。「余りに頼効(たのみがい)なき—の罪を」〈鏡花・...
うつけ‐もの【空け者】
愚か者。ぼんやり者。
うと・い【疎い】
[形][文]うと・し[ク] 1 親しい間柄でない。疎遠だ。「二人の仲は—・くなった」「去る者は日々に—・し」 2 (「…にうとい」の形で)そのことについての知識や理解が不十分である。「その方面の...
う‐どん【迂鈍】
[形動][文][ナリ]愚かで役に立たないさま。世事にうとくてのろいさま。愚鈍。「蒼ンぶくれで、—な顔をした御飯焚が」〈里見弴・安城家の兄弟〉
うま‐たろう【馬太郎】
人をののしっていう語。ばか者。愚か者。「わいらは、きつい—ぢゃなあ」〈伎・五大力〉