え【恵/慧】
《(梵)prajñāの訳》仏語。物事をよく見極め、道理を正しく把握する精神作用。三学の一。智慧。
え【恵/慧】
〈恵〉⇒けい 〈慧〉⇒けい
えおん【慧遠】
[334〜416]中国、東晋の僧。中国浄土教の祖とされる。廬山(ろざん)に入り修行・教化を行い、同志と白蓮社(びゃくれんしゃ)を設立。出家は王権に屈服する必要はないとする「沙門不敬王者論」を著し...
えおん【慧遠】
[523〜592]中国、隋の僧。北周の武帝の仏教廃止令に抗した。のち、長安の浄影寺(じょうようじ)に住み、講説を行った。著「大乗義章」など。浄影寺慧遠。
えか【慧可】
[487〜593]中国、南北朝時代の禅僧。初祖の菩提達磨(ぼだいだるま)に師事。禅宗の第二祖とされる。
えか‐だんぴ【慧可断臂】
慧可が達磨に入門を請うが許されず、片臂(ひじ)を切って決意を示し、許されたという故事。
えぎょう【慧暁】
⇒白雲慧暁(はくうんえぎょう)
え‐けん【慧剣】
仏語。煩悩(ぼんのう)を断ち切る智慧(ちえ)の力を、剣にたとえていう語。「学海智水を涌(わか)し、—を闘(たたか)はしむる事なるに」〈太平記・四〇〉
え‐げ【慧解】
仏語。智慧(ちえ)によって物事を正しく理解すること。
え‐げん【慧眼】
仏語。五眼(ごげん)の一。二乗(にじょう)の人がもつ、一切の事物を空であると見通す智慧(ちえ)の目。