けそうぶみ‐うり【懸想文売り】
懸想文(けそうぶみ)2を売り歩いたこと。また、その人。赤い着物に赤い袴(はかま)で、立烏帽子(たてえぼし)をつけ、白い覆面をしていた。《季 新年》
け‐ねん【懸念】
[名](スル) 1 気にかかって不安に思うこと。「安全性に—を抱く」「先行きを—する」 2 仏語。一つのことに心を集中させること。 3 執着すること。執念。「かやうの者までも皇居に—をなしけるに...
けん【懸】
[常用漢字] [音]ケン(漢) ケ(慣) [訓]かける かかる 〈ケン〉 1 物にひっかける。ぶらさがる。空中にかかる。「懸河・懸崖(けんがい)・懸垂・懸腕直筆」 2 かかげ示す。「懸賞」 3...
けん‐あん【懸案】
前から問題になっていながら、まだ解決されていない事柄。「—事項」「年来の—」
けんえ‐おう【懸衣翁】
三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆(だつえば)がはぎとった亡者の衣を衣領樹(えりょうじゅ)の枝に懸け、罪の軽重をはかるという。
けん‐か【懸下】
つり下げること。ぶら下がること。「天井—式手術顕微鏡」
けん‐か【懸果】
果実の一。心皮が成熟後に中心から離れ、反転して垂れるもの。セリ科植物にみられる。懸痩果(けんそうか)。
けん‐か【懸架】
[名](スル) 1 渓谷や道路などをまたいで構造物をかけ渡すこと。また、掛け渡して支えること。 2 馬車、自動車の車軸の両端に車輪を取り付けること。車軸懸架と独立懸架の二方式がある。
けん‐かく【懸隔】
《古くは「けんがく」とも》 [名](スル) 二つの物事がかけ離れていること。非常に差があること。「世代間の社会意識が—している」 [副]程度のはなはだしいさま。ことのほか。「是は—心やすい」...
けん‐が【懸河】
勢いよく流れる川。傾斜の急な早瀬の川。「—の勢い」