す‐がけ【素懸】
近世の甲冑(かっちゅう)の威(おどし)の一。間隔を置いて、上から下に粗く菱綴(ひしとじ)につづるおどし方。
すず‐かけ【篠懸/鈴懸】
1 修験者(しゅげんじゃ)が衣服の上に着る麻の法衣。直垂(ひたたれ)と似た形に作る。すずかけごろも。 2 スズカケノキの別名。《季 花=春》「—の更けつつ薫れ寝にかへる/波郷」
たち‐かけ【太刀懸(け)】
1 太刀をかけること。また、その台。 2 「太刀懸の草摺(くさずり)」の略。
たて‐かけ【立(て)掛(け)/立(て)懸(け)】
1 立てかけておくこと。 2 江戸時代に流行した男の髪形の一。髻(もとどり)を大きくとって、髷(まげ)を後頭部に立てかけるように結ったもの。宝永(1704〜1711)ごろに浄瑠璃語りの江戸半太夫...
ちょうず‐かけ【頂頭掛(け)/頂頭懸(け)】
折烏帽子(おりえぼし)の上から掛けてあごの下で結ぶ組ひも。
ちょうど‐がけ【調度懸(け)】
1 平安時代、宮中で儀式のときに弓矢を持って供奉した役。 2 中世、武家で外出の際に、弓矢を持って供をした役。調度持ち。 3 江戸時代、弓矢を飾った台。中央の作り付けの箙(えびら)に矢を立て、そ...
て‐かけ【手掛(け)/手懸(け)】
1 器物の、手をかける所。「—穴」「—金物」 2 《手をかけて愛する者の意。「妾」とも書く》めかけ。そばめ。
とう‐けん【倒懸】
人の手足を縛ってさかさまにつるすこと。また、非常な苦しみのたとえ。「—の難に遭えるなり」〈紅葉・金色夜叉〉
とお‐かさがけ【遠笠懸】
笠懸の一種。小笠懸に比べ、的(まと)までの距離の遠いもの。
ねお‐かけ【根緒懸(け)】
中子先(なかごさき)の異称。