じんみん‐せんせん【人民戦線】
ファシズムと戦争に反対する政党や団体によって結成された広範な統一戦線。フランスでは1935年6月に成立、1936年6月から1938年2月にかけて政権を担当、スペインでは1936年1月に成立、19...
じんみんせんせん‐じけん【人民戦線事件】
昭和12年(1937)から翌年にかけ、人民戦線結成を企てたとして、加藤勘十・大内兵衛ら日本無産党や労農派の関係者400余名が検挙された事件。
じんみん‐みんしゅしゅぎ【人民民主主義】
第二次大戦後に出現した新しい政治形態。社会主義への過渡的な性格をもち、本質的にはプロレタリア独裁であるが、労働者階級の指導のもとに、反ファシズム統一戦線に参加した諸勢力による民主連合政権を形成し...
スタビスキー‐じけん【スタビスキー事件】
1933年、フランスに起きた汚職事件。詐欺犯スタビスキー(S.A.Stavisky)が仕組んだバイヨンヌ市債不法発行事件に、現職大臣が関与していたもの。ファシズム政権樹立をはかる右翼の運動に利用...
スペイン‐ないせん【スペイン内戦】
1936年から1939年にかけてスペインに起こった内戦。人民戦線政府に対して軍部が蜂起(ほうき)。政府側はソ連と国際義勇軍の支援を受けたが、ドイツ・イタリアの援助を受けた軍部・右翼勢力に敗れ、フ...
せいあん‐じけん【西安事件】
1936年、中国共産党討伐のため西安にいた張学良らが、督戦のため南京から来た蒋介石(しょうかいせき)を監禁した事件。張は内戦の停止、一致抗日などを要求、周恩来の調停により蒋は要求を原則的に認め、...
せいぶ‐せんせん【西部戦線】
第一次大戦中、ドイツ軍と連合軍とが対峙したフランス北東部からドイツ西部国境沿いの戦線。ドイツ軍のフランス侵攻作戦失敗後、この戦線は膠着して塹壕戦となり、その状態が戦争終結まで続いた。
せりょうしつにて【施療室にて】
平林たい子の短編小説。昭和2年(1927)、雑誌「文芸戦線」に発表。自身の満州での出産と、生まれた赤ん坊の死に着想を得た作品。
せん【線】
[音]セン(呉)(漢) [学習漢字]2年 1 糸のように細長いもの。棒状・ひも状のもの。「線香・線虫/琴線・光線・混線・視線・鉄線・電線・銅線・配線・無線」 2 描かれたすじ。「線条・線分/曲線...
せんそう‐ぶんがく【戦争文学】
戦争を題材とした文学。普通は近代・現代の戦争を扱った作品をさす。レマルクの「西部戦線異状なし」、ヘミングウェイの「武器よさらば」、大岡昇平の「レイテ戦記」など。