あか‐なくに【飽かなくに】
[連語]《動詞「あ(飽)く」の未然形+打消しの助動詞「ず」のク語法+格助詞「に」》 1 (詠嘆の意で)満足しないのになあ。あきたりないのになあ。「明けぬべく千鳥しば鳴く白たへの君が手枕(たまくら...
あさね‐がみ【朝寝髪】
朝、起きたときの乱れた髪。「—我は梳(けづ)らじうるはしき君が手枕(たまくら)触れてしものを」〈万・二五七八〉
うま‐ごやし【馬肥やし/苜蓿】
マメ科の越年草。高さ30〜60センチで、茎の下部は地上をはう。葉は3枚の小葉からなる複葉。春、黄色の小さな蝶形の花をつける。ヨーロッパの原産で、江戸時代に渡来し野生化。緑肥や牧草とする。からくさ...
さえな・う【障へなふ】
[動ハ下二]《「さ(障)えにあ(敢)う」の音変化》強いてことわる。拒みとおす。「—・へぬ命(みこと)にあればかなし妹が手枕(たまくら)離れあやに悲しも」〈万・四四三二〉
すが‐まくら【菅枕】
スゲを束ねて作った枕。「足柄(あしがり)のままの小菅の—あぜかまかさむ児(こ)ろせ手枕(たまくら)」〈万・三三六九〉
たわ【撓】
[形動][文][ナリ]「たわわ」に同じ。「一歳柿などはすでに枝も—に実っている」〈蘆花・思出の記〉 [名] 1 山の尾根のくぼんで低くなった所。山の鞍部(あんぶ)。たおり。「山の—より御船を...
にい‐たまくら【新手枕】
男女が初めて交わす共寝の手枕。男女の初めての契り。にいまくら。「—の心苦しくて、夜をや隔てむ」〈源・葵〉
肘(ひじ)を曲(ま)・げる
《「論語」述而から》肘を曲げて手枕(てまくら)をする。また、清貧の生活を楽しむたとえ。
まま【崖】
急な傾斜地。がけ。また、堤のくずれた所などもいう。「足柄(あしがり)の—の小菅(こすげ)の菅枕あぜか巻かさむ児ろせ手枕(たまくら)」〈万・三三六九〉
夢(ゆめ)の手枕(たまくら)
夢の中で恋しい人がしてくれる手枕。また、うたた寝に見る夢。非常にはかないことのたとえ。「逢ふさへ—」〈謡・絵馬〉