ふ‐そう【扶桑】
1 古代、中国で日の出る東海の中にあるとされた神木。また、それのある土地。転じて、日本の異称。「松島は—第一の好風にして」〈奥の細道〉 2 ブッソウゲの別名。
ふそう‐きょう【扶桑教】
もと教派神道十三派の一。富士講から出た山岳信仰。長谷川角行(はせがわかくぎょう)を開祖とするが、実質的には明治6年(1873)宍野半(ししのなかば)が組織し、明治15年(1882)に一派独立した。
ふそう‐こく【扶桑国】
⇒扶桑1
ふそうしゅう【扶桑集】
平安中期の漢詩集。16巻。7巻・9巻のみ現存。紀斉名(きのただな)撰。長徳年間(995〜999)成立。平安中期の漢詩を収める。
ふそうしゅうようしゅう【扶桑拾葉集】
江戸中期の詞文集。30巻、目録・作者系図各1巻。徳川光圀編。元禄2年(1689)成立、同6年刊。平安時代から江戸初期までの各種古典の序・跋・日記など300余編を集めたもの。
ふそうめいがでん【扶桑名画伝】
江戸後期に編纂(へんさん)された日本の画家の伝記。信州須坂藩主堀直格(ほりなおただ)の草稿を国学者黒川春村が増補訂正。
ふそうりゃっき【扶桑略記】
歴史書。30巻。皇円著。平安末期の成立。漢文体による神武天皇から堀河天皇に至る間の編年史。仏教関係の記事が主で、16巻分と抄本が現存。