も‐ぬけ【蛻/裳脱け/藻抜け】
蝉(せみ)や蛇が脱皮すること。また、そのぬけがら。 [補説]「藻抜け」は当て字。
もぬけ‐の‐から【蛻の殻】
1 蝉や蛇のぬけがら。もぬけ。 2 人の抜け出たあとの寝床や住居。「捜査員が踏み込んだ時には、部屋はすでに—だった」 3 魂の抜け去った体。死体。
も‐ぬ・ける【蛻ける】
[動カ下一][文]もぬ・く[カ下二] 1 抜けて外へ出る。抜ける。脱する。「新妻の事でも想像して魂が—・けたな」〈有島・クララの出家〉 2 蝉(せみ)や蛇が外皮を脱ぐ。脱皮する。「—・けたる虫の...
もの‐ぎわ【物際】
1 物事の行われる間際。せとぎわ。「はやりて鑓を入れば、—にて精が抜けて」〈三河物語・上〉 2 盆・正月などの直前の忙しい時期。「—近づくころ」〈風俗文選・四季辞〉
もれ【漏れ/洩れ】
1 液体・気体などが漏れること。「ガス—」「水—」 2 あるべきものが抜け落ちること。ぬけ。おち。「名簿に—があった」
やく‐しゃ【役者】
1 能楽・歌舞伎などで、役に扮(ふん)して演じる人。俳優。 2 駆け引きなどにたけている人。また、人前で抜け目なく振る舞う人。「なかなかの—で油断ならない人」 3 役目に当たる人。役人。「飯をは...
やぶ・る【破る】
[動ラ五(四)] 1 引き裂いたり、傷をつけたり、穴をあけたりして、もとの形をこわす。「障子を—・る」「書類を—・る」 2 相手の守りなどを突き抜ける。突破する。「警戒網を—・る」「左中間を—...
病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)・る
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという「春秋左伝」成公一...
やま‐ぎり【山霧】
山に発生する霧。山の斜面を空気が上昇するときにできる。《季 秋》「—のさっさと抜ける座敷かな/一茶」
やまじ‐かぜ【やまじ風】
愛媛県東部に吹く局地風。石鎚山脈と剣山地の間を抜ける南寄りのフェーンで、春に多く、日本海側を低気圧が通過する際に発生する。元は「山風(やまじ)」と呼ばれていたが、気象用語としては「やまじ風」が用...