もら‐か・す【貰かす】
[動サ四]《動詞「もらう」に接尾語「かす」の付いた「もらわかす」の音変化》もらわせる。つかわす。やる。「死んだあくる日、銀(かね)つけてよそへ—・します」〈浄・油地獄〉
やあ‐さん
《多く「ヤーさん」と書く》やくざのこと。やくざなどをさす語「やあ」に、おどけて接尾語の「さん」をつけたもの。
やけ【焼け】
1 焼けること。焼けたもの。「丸—」「日—」 2 日の出前と日没後に、空が赤く見えること。「朝—」「夕—」 3 硫化鉱物、特に黄鉄鉱に富む鉱床の露出部分。黄鉄鉱が褐鉄鉱になって褐色または暗褐色を...
や‐しゅう【野州】
下野(しもつけ)国の異称。
《「州」は人名に添える接尾語》若衆道(わかしゅどう)の野郎。「そっちの宗旨の—達(たち)」〈浮・禁短気・二〉
やま‐さ・ぶ【山さぶ】
[動バ上二]《「さぶ」は接尾語》山らしいようすをただよわせる。「畝傍(うねび)のこの瑞山(みづやま)は日の緯(よこ)の大き御門に瑞山と—・びいます」〈万・五二〉
やまざと・ぶ【山里ぶ】
[動バ上二]《「ぶ」は接尾語》山里のようである。田舎じみる。「—・びたる網代(あじろ)屏風などの、ことさらに事そぎて」〈源・椎本〉
ゆき‐じもの【雪じもの】
《「じもの」は接尾語》雪のようなもの。副詞的に用い、雪のようにの意で、「行き」にかかる序詞の一部となる。「ひさかたの天伝(あまづた)ひ来る—行き通ひつつ」〈万・二六一〉
ゆくり‐な・し
[形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》 1 予想もしない。不意である。思いがけない。「一年振の—・き邂逅(めぐりあい)に」〈魯庵・社会百面相〉 2 軽はずみである。不注意である。「あたら思ひや...
よこやま‐へろ【横山辺ろ】
《「ろ」は接尾語》丘陵の続くあたり。「妹をこそ相見に来(こ)しか眉引(まよびき)の—の猪(しし)なす思へる」〈万・三五三一〉
よさ‐げ【良さげ/善さげ】
[形動]《形容詞「よい」の名詞形「よさ」に接尾語「げ」の付いた語》俗に、よさそうなようすだ。よさそうである。「けっこう—な番組」「気持ち—に歌う」→さりげない[補説] →何気ない[補説]