ディーエルにごうきじけん【DL2号機事件】
泡坂妻夫の短編推理小説。著者のデビュー作。昭和51年(1976)、第1回幻影城新人賞に佳作入賞。
とう‐じょ【倒叙】
現在から過去へ、時間を逆にさかのぼって叙述すること。「—法で書く推理小説」
とりもの‐ちょう【捕(り)物帳】
《江戸時代、目明かしなどの捕り物についての覚え書き帳の意から》犯罪事件を題材とした、時代物の推理小説。「半七—」
とんでるけいし【翔んでる警視】
胡桃沢耕史による小説シリーズ。東大出身のエリート警視、岩崎白昼夢(さだむ)を主人公とするユーモラスな推理小説。第1作「わたしも犯人です」は昭和55年(1980)発表。他に「新・翔んでる警視」「翔...
どうよう‐さつじん【童謡殺人】
推理小説の題材として使われる殺人の一。見立て殺人の一種で、童謡に見立てて殺人を犯すこと。アガサ=クリスティの「そして誰もいなくなった」、横溝正史の「悪魔の手毬唄(てまりうた)」などが知られる。
どくしゃへ‐の‐ちょうせん【読者への挑戦】
推理小説の手法の一つ。探偵や刑事役が犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して誰が犯人であるかを問うこと。エラリー=クイーンの一連の作品などが知られる。
ながいながいねむり【長い長い眠り】
結城昌治の長編推理小説。昭和35年(1960)刊行。
なめくじながや【なめくじ長屋】
都筑道夫による、時代ものの推理小説シリーズ。江戸神田橋本町の貧乏長屋、通称なめくじ長屋の住人たちが、さまざまな事件を解決していく異色の捕物帳。第1作「血みどろ砂絵なめくじ長屋捕物さわぎ」は昭和4...
にせんどうか【二銭銅貨】
江戸川乱歩の短編推理小説。大正12年(1923)「新青年」誌に掲載された、著者の処女小説。ポーの「黄金虫」の影響を感じさせる暗号解読もので、日本の推理小説の基礎を築いた作品。 黒島伝治の短編...
にほん‐すいりさっかきょうかい【日本推理作家協会】
日本の推理小説作家による団体。日本推理作家協会賞と江戸川乱歩賞を主催。昭和22年(1947)に江戸川乱歩らが発足した探偵作家クラブを前身とする。昭和38年(1963)より現名称となり、社団法人化。