あいしょう‐か【哀傷歌】
1 人の死を悲しむ歌。 2 古今集以後の勅撰和歌集で、部立ての一。万葉集の挽歌(ばんか)にあたる。
あお‐な【青菜】
1 緑色の葉菜。カブ・コマツナ・ホウレンソウなど。 2 カブの古名。〈新撰字鏡〉
あかつき‐おき【暁起き】
1 夜明け前に起きること。「置く霜の—を思はずは君が夜殿(よどの)に夜離(よが)れせましや」〈後撰・恋五〉 2 夜明け前に起きて勤行(ごんぎょう)すること。「—の袖の上、山路の露もしげくして」〈...
あかつき‐やみ【暁闇】
夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。陰暦で、1日から14日ごろまで、月が上弦のころの現象。あかときやみ。「うば玉の—の暗き夜に何を明けぬと鳥の鳴くらん」〈続後撰・雑中〉
あがた‐の‐いど【県の井戸】
平安京大内裏の西隅(現在の京都市上京区)にあった県宮(あがたのみや)の井戸。また、その辺りの地名。山吹と蛙(かえる)の名所。[歌枕]「かはづ鳴く—に春暮れて散りやしぬらん山吹の花」〈続後撰・春下〉
あきしのげっせいしゅう【秋篠月清集】
鎌倉時代の私家集。藤原良経自撰。元久元年(1204)成立。歌数1600余首。六家集の一。月清集。
あき‐の‐なぬか【秋の七日】
陰暦7月7日。七夕。「天の川岩こす波の立ちゐつつ—の今日をしぞ待つ」〈後撰・秋上〉
あけがらす【あけ烏】
江戸後期の俳諧集。高井几董(たかいきとう)編。1冊。安永2年(1773)刊。蕪村一派の撰集の中で新風宣言の意義をもつ書。
あさ‐がお【朝顔】
1 ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の一年草。茎は左巻き。葉は大きな切れ込みがある。夏の朝、らっぱ状の花を開く。種子は漢方で牽牛子(けんごし)といい、緩下剤などに用いる。東アジアの原産で、奈良時...
あさじう‐の【浅茅生の】
[枕]浅茅の生えている野の意から「小野(をの)」にかかる。「—小野の篠原(しのはら)忍ぶれど余りてなどか人の恋しき」〈後撰・恋一〉