るいだいわかしゅう【類題和歌集】
江戸中期の歌集。31巻。後水尾天皇の勅撰。元禄16年(1703)刊。二十一代集以下の家集・歌合(うたあわせ)などから集めた1万二千余首を、四季・恋・雑などの類題に分けて編集したもの。
れいやしゅう【怜野集】
江戸後期の歌集。12巻。清原雄風編。文化3年(1806)刊。万葉集および勅撰集などから集めた秀歌約1万5000首を、四季・恋・雑に類題して収録したもの。初学者に広く活用された。類題怜野集。
れつじょでん【列女伝】
中国の伝記。前漢の劉向(りゅうきょう)撰。全7巻。尭(ぎょう)・舜の時代から戦国末に至る賢女・烈婦などの伝記を、母儀・賢明・仁智・貞順・節義・弁通・孼嬖(げっぺい)の七目に分けて記す。古列女伝。
ろっ‐かせん【六歌仙】
古今集の序にみえる、平安初期のすぐれた六人の歌人。在原業平(ありわらのなりひら)・僧正遍昭(そうじょうへんじょう)・喜撰法師(きせんほうし)・大友黒主(おおとものくろぬし)・文屋康秀(ふんやの...
わか‐ししき【和歌四式】
四つの歌学書。奈良時代の「歌経(かきょう)標式」と平安時代の「喜撰式」「孫姫(ひこひめ)式」「石見女(いわみのじょ)式」の総称。四家式。
わか‐どころ【和歌所】
勅撰和歌集の編纂(へんさん)のために宮中に設けられた臨時の役所。天暦5年(951)村上天皇が梨壺(なしつぼ)に設置したのに始まる。別当・開闔(かいこう)・寄人(よりゅうど)などが置かれた。→御歌...
わかんろうえいしゅう【和漢朗詠集/倭漢朗詠集】
平安中期の詩歌集。2巻。藤原公任撰。長和2年(1013)ごろの成立か。朗詠に適した白居易などの漢詩文の秀句約590首と紀貫之(きのつらゆき)・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)などの和歌約220...
わすれぐさ【萱草】
宗祇による自撰連歌集。文明6年(1474)成立。
わた‐せ【渡瀬】
徒歩で渡れるような川の浅瀬。わたりせ。〈新撰字鏡〉
われ‐ぜに【割れ銭/破れ銭】
破損した貨幣。中世、悪銭の一種として撰銭(えりぜに)の対象となった。