はなち‐がき【放ち書(き)】
1 文字を連綿体で書かないで、一字一字はなして書くこと。多く、幼稚な筆跡にいう。 2 「分かち書き1」に同じ。
はなち‐じょう【放ち状】
中世、所領などを人に譲り渡すとき、その旨を書いて相手に渡す証書。
はなち‐で【放ち出】
⇒はなちいで
はなち‐どり【放ち鳥】
1 翼を切って池に放して飼う鳥。「島の宮勾(まがり)の池の—人目に恋ひて池に潜(かづ)かず」〈万・一七〇〉 2 飼っている鳥を逃がすこと。特に、放生会(ほうじょうえ)のとき、死者の追善のため鳥を...
はな・つ【放つ】
[動タ五(四)] 1 閉じ込められたり束縛されたりしていたものを自由に動けるようにしてやる。「リスを公園に—・つ」「小鳥を籠から—・つ」 2 矢・弾丸などをうち出す。勢いをつけてある方向に飛ばす...
はなり【放り】
少女の、振り分けに垂らしたまま束ねない髪。また、その髪形の少女。うないはなり。はなりのかみ。ふりわけがみ。「橘の古婆(こば)の—が思ふなむ心愛(うつく)しいで我(あれ)は行かな」〈万・三四九六〉
はな・る【放る】
[動ラ下二]「はな(放)れる」の文語形。
はなれ‐うま【放れ馬】
つないである綱から放れて走りまわる馬。
はなれ‐ごま【放れ駒】
「放れ馬」に同じ。「妹が髪上げ竹葉野(たかはの)の—荒びにけらし逢はなく思へば」〈万・二六五二〉
はな・れる【放れる】
[動ラ下一][文]はな・る[ラ下二]《「離れる」と同語源》 1 つながれていた動物などが逃れて自由になる。「犬が鎖から—・れる」 2 固定されているものがはずれて動きだす。「矢が弦を—・れる」「...