あ・う【敢ふ】
[動ハ下二] 1 耐える。持ちこたえる。→敢(あ)えなむ「秋風に—・へず散りにしならしばのむなしき枝に時雨すぐなり」〈秋篠月清集〉 2 おして…する。しとげる。→敢えて 3 (他の動詞の連用形に...
おう【敢ふ】
[動ハ下二]⇒あ(敢)う
あえくに‐じんじゃ【敢国神社】
三重県伊賀市にある神社。祭神は敢国津神(あえのくにつかみ)。伊賀国一の宮。
あえ‐ず【敢えず】
[連語]《動詞「あ(敢)う」の未然形+打消しの助動詞「ず」が固定して用いられたもの》 1 (動詞の連用形に付いて)十分にしおえることができないで。…しきれないで。「涙もせき—語り続ける」「取るも...
あえ‐て【敢えて】
[副]《動詞「あ(敢)う」の連用形+接続助詞「て」から》 1 やりにくいことを押しきってするさま。無理に。「言いにくいことを—言おう」 2 (あとに打消しの語を伴って) ㋐特に取り立てるほどの状...
あえ‐な・い【敢え無い】
[形][文]あへな・し[ク] 1 もろく、はかない。あっけない。「—・い最期を遂げる」「—・く負ける」 2 どうしようもない。しかたがない。「みづから額髪(ひたひがみ)をかきさぐりて、—・く心細...
敢(あ)え無(な)くな・る
死ぬことを婉曲(えんきょく)にいう語。「我らがもとにも尋ねて見えないところから見て、若(も)しや—・ったのではないかと」〈犀星・山吹〉
あえ‐なむ【敢へなむ】
[連語]《動詞「あ(敢)う」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」》がまんしよう。差し支えはないだろう。よかろう。「赤からむは—」〈源・末摘花〉
かん【敢】
[常用漢字] [音]カン(呉)(漢) [訓]あえて 困難・障害を押し切って行動を起こすこと。思い切って。「敢行・敢然・敢闘/果敢・勇敢」 [名のり]いさみ・いさむ
かん‐い【敢為】
物事を困難に屈しないでやり通すこと。敢行。「勇猛心というよりか、—の気象と言った方が可(よ)かろう」〈独歩・非凡なる凡人〉