しお‐けむり【潮煙】
波が砕けて飛び散るしぶき。しおけぶり。「岩礁に—が上がる」
しお‐ばな【塩花】
1 不浄を清めたり、縁起直しのために塩を振りまくこと。また、その塩。伊豆諸島などでは海水を汲(く)んで来て振りかける。 2 料理屋などの入り口に、山形に置く塩。盛り塩。 3 砕けて花のように飛び...
しお・る【霑る】
[動ラ四]濡らす。しめらす。「公卿・殿上人皆涙を流し、袖を—・らぬはなかりけり」〈保元・上〉 [動ラ下二]濡れる。しめる。「いくよわれ浪に—・れて貴船川袖に玉散るもの思ふらむ」〈新古今・恋二〉
しずこころ‐な・し【静心無し】
[形ク]心が落ち着かない。「ひさかたの光のどけき春の日に—・く花の散るらむ」〈古今・春下〉
しだ・く【拉く】
[動カ五(四)]《古くは「したく」とも》 1 (動詞の連用形に付いて)おしつぶして形をくずす意を表す。「噛(か)み—・く」「踏み—・く」 2 荒れる。乱れ散る。「その原や野風に—・くかるかやのし...
しの‐に
[副] 1 草木がぬれてなびくさま。また、心がしおれるさま。「秋の穂を—押しなべ置く露の消えかもしなまし恋ひつつあらずは」〈万・二二五六〉 2 しきりに。「あふ事はかたのの里のささの庵(いほ)—...
しぶき【繁吹き/飛沫】
1 雨風が吹きつけること。また、その雨。「—が静かに窓に音を立てた」〈白鳥・泥人形〉 2 水などが細かく飛び散ること。また、その水滴。飛沫(ひまつ)。「波の—が掛かる」
しぶ・く【繁吹く/重吹く】
[動カ五(四)] 1 雨まじりの風が吹きつける。また、激しい雨が吹きつけるように降る。「—・いてあたりがかすむ」 2 しぶきが飛び散る。「血が—・く」
しも‐の‐たて【霜の経】
霜を紅葉の錦を織る経糸(たていと)に見たてていう語。「—露のぬきこそ弱からし山の錦の織ればかつ散る」〈古今・秋下〉
十月(じゅうがつ)の木(こ)の葉(は)髪(がみ)
陰暦10月の木の葉が散るころに、頭髪がよく抜け落ちるということ。