敵(てき)は本能寺(ほんのうじ)にあり
《天正10年(1582)明智光秀(あけちみつひで)が備中の毛利勢を攻めると見せかけて出陣し、京都本能寺の織田信長を襲ったところから》本当の目的・目標は別にあるということ。
てき‐へい【敵兵】
敵の兵隊。敵軍の兵士。
てき‐ほう【敵堡】
敵のとりで。敵塁。
てきほん‐しゅぎ【敵本主義】
《「敵本」は「敵は本能寺にあり」の意》目的が他にあるように見せかけて、途中から急に本来の目的に向かうやり方。→敵は本能寺にあり
てき‐みかた【敵味方】
敵と味方。「—入り乱れての戦い」
敵(てき)もさる者(もの)引(ひ)っ掻(か)くもの
敵もなかなかどうして油断のならない者だ、の意で、「さる」に「猿」をかけて続けた言葉遊び。
てき‐やく【敵役】
「かたきやく」に同じ。
てき‐やく【敵薬】
配合のぐあいによっては毒になる薬。「金は—ぞかし」〈一葉・大つごもり〉
てき‐るい【敵塁】
敵のとりで。「—を陥れる」
敵(てき)を見(み)て矢(や)を矧(は)ぐ
敵を目前にして、ようやく矢竹に羽根をつけて矢を作る。必要が迫ってあわてて準備すること、手遅れの処置のたとえ。