そ‐びょう【素描】
[名](スル) 1 黒・セピアなどの単色の線で物の形象を表し、また陰影をつけた絵。絵画の習作や下絵として描かれるが、完成品としても鑑賞される。デッサン。「静物を—する」 2 要点を簡単にまとめて...
ダムサイト【ダム・サイト】
小山いと子の小説。昭和34年(1959)刊行。田子倉ダムを舞台とするフィクションで、作品評価を巡り文壇に論争を引き起こしたことで知られる。
だん【壇】
[常用漢字] [音]ダン(呉) タン(漢) 〈ダン〉 1 土を小高く盛り、上を平らにした所。「花壇・祭壇」 2 他より一段高くした設備。「壇上/演壇・教壇・降壇・登壇・仏壇」 3 学芸の専門家...
ちにほおつけて【地に頰つけて】
谷崎精二の短編小説。大正4年(1915)「早稲田文学」誌に発表し、文壇に認められる。同作を表題作とする作品集は大正8年(1919)に刊行。
デビュー【(フランス)début】
[名](スル) 1 社交界・舞台・文壇など公の場に、新人が初めて登場すること。初舞台。初登場。「華々しく—する」「—作」 2 俗に、初めて何かをすること。新たに何かを始めること。「眼鏡—」
とう‐りゅうもん【登竜門】
《「竜門」は中国黄河の中流にある急流で、ここをさかのぼることのできる鯉(こい)は竜になるという「後漢書」李膺(りよう)伝の故事から》立身出世の関門。「芥川賞は文壇への—だ」
とじょう【途上】
嘉村礒多の短編小説。昭和7年(1932)2月、「中央公論」誌に発表。著者は本作により文壇での地位を確立するが、翌年、結核性腹膜炎のため死去。
にほんぶんだんし【日本文壇史】
日本の明治から大正時代の文壇史をまとめたもの。伊藤整により昭和27年(1952)連載開始。連載は昭和44年(1969)に伊藤が没するまで続き、18巻まで刊行。その後は友人の瀬沼茂樹に引き継がれ、...
はん‐ぱん【泛泛/汎汎】
[ト・タル][文][形動タリ]《「はんはん」とも》 1 浮かび漂うさま。「足下—浮々の生涯」〈中村訳・西国立志編〉 2 軽々しいさま。「—たる文壇の小星」〈透谷・一夕観〉
び‐ぶん【美文】
1 美しい語句を用い、修辞上の技巧を凝らした文章。 2 明治中期、文壇に流行した擬古文。「—調」