さ‐ぞ【嘸】
《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》 [副](あとに推量の語を伴って)未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行は—楽しかったでし...
ざあます‐ことば【ざあます言葉】
文末に「ざあます」を多用することばづかい。→ざあます
じゃ‐まで
[連語]《断定の助動詞「じゃ」+終助詞「まで」》文末に用いて、自分の言葉を強調したり、相手に確認を求めたりする意を表す。…だな。…だね。…だよ。「身どもがやうな、物覚えのある者は、𠮟者(しかりも...
じょう‐たい【常体】
1 普通の状態にあるからだ。「寝ていれば、殆ど—に近い。ただ枕を離れると、ふらふらする」〈漱石・三四郎〉 2 文末に「だ」「である」を用いた口語の文体。⇔敬体。
ず‐や
[連語]《打消しの助動詞「ず」+係助詞「や」》 1 (推量の語を伴って)打消しの疑問の意を表す。…ないで…だろうか。「飽か—ありけむ、はつかの夜の月出づるまでぞありける」〈土佐〉 2 (文末に用...
そうろう‐ぶん【候文】
文末に丁寧語の「候」を使う文語体の文章。書簡や公用文に用いられた。鎌倉時代に始まり、江戸時代にその書き方が定まった。現代でも手紙文に用いられることがある。
ぞ‐も
[連語]《係助詞「ぞ」+係助詞「も」。古くは「そも」とも》 1 文中にあって、その付く語を感動を込めて強く示す意を表す。「これ」を受ける文末の活用語は原則として連体形をとる。…はまあ。「いかにあ...
ぞ‐よ
[連語]《終助詞「ぞ」(古くは係助詞「ぞ」の文末用法)+間投助詞「よ」》断定した内容を、さらに念を押す気持ちを表す。…なのだよ。…だぞ。「それはいともて離れたること—」〈源・朝顔〉 「与次兵衛が...
たら
[係助]《「といったら」の音変化》名詞、活用語の終止形・命令形に付く。多く「ったら」の形をとる。 1 話題として、人や物事を取り上げ、予想外であるという意や蔑視する意を表す。「彼っ—案外はにか...
だ‐たい【だ体】
口語文体の一。「面白い本だ」「態度が立派だ」のように、文末の指定表現に「だ」を用いることを基調とするもの。「である体」に比べ、口語性が強く、話しかけるような調子になる。常体。だ調。→である体 →です体