こう‐けち【纐纈】
奈良時代に盛行した絞り染めの名。布帛(ふはく)を糸でくくって浸染し、文様を染め出すもの。こうけつ。
こうだいじ‐まきえ【高台寺蒔絵】
高台寺の霊屋(れいおく)内部や同寺所蔵の秀吉夫妻愛用の調度品に施された蒔絵、および同系統のもの。桃山時代の蒔絵を代表する様式で、秋草・菊桐文様を多く用いる。
こう‐の‐ず【香の図】
1 源氏香の図。5本の線をもとに、組香(くみこう)の違いを示したもの。 2 床の落とし懸けや上段の框(かまち)を柱に取り付ける際の横木の切り口の形。凹形をしている。 3 1をかたどった紋所。また...
こうや‐のり【紺屋糊】
紺屋で文様を染め出すとき、白抜きにする部分に塗る糊。こんやのり。
こうらい‐せいじ【高麗青磁】
朝鮮、高麗時代の青磁。素地(きじ)に彫った文様に赤土・白土などを嵌入(かんにゅう)して製する象眼青磁は、その代表。
こく‐もち【石持/黒餅】
1 紋所の名。黒い円形で中に文様のないもの。もと矢口の祭りの黒餅をかたどったものといわれる。 2 定紋をつけるべき所を白抜きにして染め、あとでその中に紋を描き込むことができるようにしたもの。また...
こ‐ざくら【小桜】
1 桜の一品種。花が小さくて色が薄いもの。 2 小さい桜の花形を散らした文様。
こざくら‐おどし【小桜威】
鎧(よろい)の威の一。小桜2の文様を染めた革でおどしたもの。
こしゅう‐きょう【湖州鏡】
《「湖州」は中国浙江(せっこう)省の地名》中国、宋代の鏡。四角形・六花形などで文様はなく、背面に鋳造地の地名湖州が鋳出されている。平安中期に日本にも輸入された。
こ‐そで【小袖】
1 現在の和服のもととなった、袖口の小さく縫いつまっている衣服。平安末期ごろは貴族が装束の下に着る白絹の下着であったが、鎌倉時代になると一般に袖に丸みをつけて数枚を重ね着しはじめ、しだいに上着の...